今回はスポーツ選手のドーピング率について
スポーツ選手はしばしばパフォーマンスを向上させるために、
禁止薬物などに頼りパフォーマンスを上げてきます。
これはスポーツシーンで問題視されており、結果の剥奪だけではなく選手に関わるチームの問題としても取り上げられることもあります。
実際にどれぐらいの割合で起きているのか?ということをデンマークの選手に対して調査している研究論文がありましたので、結論を紹介します。
尚、2018年の3月に掲載されていたものです。
研究内容
・デンマークの771名を対象にアンケート調査(男性56.5%)
これらの選手は自分のスポーツキャリアが残り2年ぐらいと予想し、52.9%がスポーツから報酬を受けているわけではなかった。
しかし、対象の中にエリートアスリートと区分けされえる人物も含まれていた。
・ドーピングを過去に実施したことがあるのか?というアンケートはRRT方式で実施されました。
回答者のうちデータを各スポーツ協会に問い合わせ、回答例と得た情報との一致を行いました。
結論
624名が昨シーズンにドーピングしましたか?という質問に回答していました。
69.4%が正確に回答し、30.6%はRRT方式に則った回答をしていません。
RRTの分析から3.1%~26%までがドーピング経験者であることが推測されました。
男女差については、女性より男性の方がドーピング率が高かった。
そして、「正直」に回答された割合は0%という驚異的な数値も出ていた。
つまりは、研究チームが信頼されていなかったということに。
まとめ
スピード系のスポーツでは3割、パワー系のスポーツでは4割ほどがドーピングを使用した経験があるというデータもあります。
プロとしての選手生命は短命であり、結果を求めるがためにドーピングをするようで。
今回の研究からは、しっかりと回答が得られたRRT方式が推奨されていました。
理由としてはアンケート方式のテストでは無回答で答えられることもあり、RRTでは意図して回答させるという質問事項が含まれています。
懸念としては信頼されづらいということも。
ドーピング率としては残念とも捉えられる結果でしたが、
これも事実であり、大事な国際大会が迫る昨今。
多様なプレッシャーの中、一握りのプロアスリートは自身のためにも結果を出すためにドーピングに手を出してしまうようです。
https://doi.org/10.1016/j.peh.2018.01.001