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【フットケア】高齢者の足の指が変形すると生活の質が低下するという研究

Tuesday, December 15, 2020

論文

今回は足の問題と高齢者について

足の問題とは足の形状が変形することを指します。

足の形状変化はハンマー指、爪、マレットフィンガーなどが含まれます。

これらの変形により足の指が理想的な機能を持つことが難しくなるということ。

ではこれらの変形を些細なモノ、と捉えられるかどうかを調査している研究を紹介します。

結論から

足の変形により、痛み、機能低下、転倒リスク増加などにより生活の質が低くなるということがわかりました。

この研究結果からは体型、BMIなどの差はほとんどなく、機能面での差による生活の質の低下ということに。

研究内容

足の変形の有無で50対50の高齢者を対象に、足の機能性などをテストし症例対照観察研究にて調査しています。

年齢は65~88歳の範囲。
65歳未満と免疫不全、足の手術歴アリ、神経学的所見など除外し、インフォームドコンセントに同意してもらった計100名です。

まとめ

生活の質の低下は予想がつくため、何も驚きはしませんでしたが、
体重差や体型などそこまで有意差があるようなデータではなかったことが興味深かったです。

手術や疾患などの悪化により、歩行運動などが困難になり体型差が出やすいことはわかりますが、足の運動機能性が低下したぐらいではそこまでないのかと。

勿論人による差は大きく出る結果であることに違いはないですが、
適切なケアが生活の質を維持することには違いありません。

へぇ~ぐらいな結果で。


López-LópezD、Martínez-VázquezM、Losa-Iglesias MEなど 足の奇形の有無にかかわらず高齢者の足の健康に関連した生活の質:症例対照研究。患者は順守を好む2018; 12:251–255。2018年2月12日公開doi:10.2147 / PPA.S152269

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