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【首の痛み】に関する概要や対処法について【医療従事者】

Wednesday, November 6, 2019

勉強方法

今回は頸の痛みに関して

首が痛い!という時はこのようなことが検討されます。

通常は「なんだ、肩こりか。」で終わることがほとんどですが、
腕や手の痺れ感、チクチク感、脱力感が伴う場合は神経根症状も考えられます。

そんな首の痛みに関する概要を紹介します。

概要

頸の痛みには、筋肉、神経、骨、関節、椎間板が考慮されます。

一般的な原因は筋肉が考えられます。

それらが考えられる時はこのようなことが起きています。

・机の前で何時間も首が曲がっている
・テレビや本を見る時の姿勢が悪い
・PCのモニターが高すぎる、低すぎる
・悪い姿勢で寝ている
・運動中に首を捻ったりした
・物を持ち上げ過ぎたり、姿勢が悪すぎる


さらに事故や外傷などでは骨折やむち打ち症、血管障害、麻痺などの重度の頚部損傷を伴うことがあります。

その他の原因

これらのことも首の痛みとなることがある原因となります。

・線維筋痛症
・頚部関節炎
・椎間板の損傷
・微細な骨折
・脊柱管狭窄症
・捻挫
・感染症
・斜頸
・癌

これらは頚部の痛みとは別の症状も出ているため、鑑別が必要になります。

特徴から見分けやすいものから、精査しないと判別できないものも含まれているため、
医療提供者による鑑別が必要となってきます。

ホームケア

自分自身でケアを行うことによって解決することもあります。

上述した筋肉が原因である場合がほとんどにはなりますが、
温めたり、休息したり、マッサージしたり、枕を変えてみたり、処方なしで購入できる薬品を服用したりなど。

次のような場合は直ちに医療機関への受診が必要となります。

・発熱を伴い、頚部が硬すぎるため、顎が胸に着かなくなる。
・息切れ、発汗、吐き気、嘔吐などの心臓発作に関連する兆候の場合

これらは髄膜炎や心臓などの異常により起こる症状であるため、
救急車を呼ぶような必要性がある場合です。

一般的に医療提供者に相談する場合

以下の場合は医療専門家に相談しても良いです。

・セルフケアを1週間以上行っているけど症状が消えない
・腕や手の痺れ、チクチク感、脱力感などがある
・外傷が原因となる場合
・頚部のしこりや腫れがある
・市販の鎮痛薬を服用しても症状がなくならない
・嚥下や呼吸に支障がある
・横になる、睡眠時に痛みで起きる
・排尿、排便障害
・歩行とバランスに問題がある

こういった場合は筋肉のみではない障害が起きている可能性があります。

それらを精査しても筋肉が原因である場合もありますが、
原因を確定するだけでも安心はできるかもしれません。

まとめ

多くの首の痛みは大したことが無いようにも思え、ホームケアで十分に対処できることもあります。

それらを行ったうえでも中々改善しない場合は、医療提供者への相談となってくるのかもしれませんが、上述した原因を改善せず症状が改善することもないのかと思われます。

私ら医療従事者はその原因を問診などで聞き出す必要が絶対的である。ということだけでも再度ご確認ください。

※今回の情報はNIHの情報を出典としています。

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