クロノタイプが夜型の人は運動能力が劣るという研究結果
Lim, ST., Kim, DY., Kwon, HT. et al. Sleep quality and athletic performance according to chronotype. BMC Sports Sci Med Rehabil 13, 2 (2021). Available at: https://doi.org/10.1186/s13102-020-00228-2
内容
睡眠の質と運動能力の関係を語るとき、クロノタイプと睡眠時間は考慮しなければならない重要な要素です。この研究では、エリートアスリートのクロノタイプ別に、睡眠の質と運動能力を調査していました。
340名のエリートアスリート(男性=261名、女性=79名)を募集し、韓国版MEQ-K(Korean-Evening Questionnaire)を用いて、全参加者のクロノタイプをスクリーニングしました。スクリーニング後にピッツバーグ睡眠品質指標(PSQI)とWingate Anaerobic Test(WAnT)を測定しました。
結果
PSQIグローバルスコア、PSQI睡眠の質、PSQI入眠潜時、PSQI睡眠障害、PSQI日中機能障害は、群間で有意差がありました。
WAnT平均パワー(W)、平均パワー(W / kg)、ピークパワー(W)、ピークパワー(W / kg)は群間で有意に異なっていました。
PSQIスコアとWAnT平均パワー(W)(r = - 0.256, p < 0.01)、平均パワー(W / kg)(r = - 0.270, p < 0.01)、ピークパワー(W)との間には負の相関係数が認められ、(r = - 0.220, p <0.01)、ピークパワー(W / kg)(r = - 0.248, p <0.01)でした。
結論として、夜型クロノタイプの人と、睡眠の質が良くない人とでは、運動パフォーマンスが異なり、朝型クロノタイプの人は夜型クロノタイプの人よりも運動パフォーマンスが良いことが示されました。