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COVID-19入院患者に対するレムデシベルの有効性について

Wednesday, November 24, 2021

COVID-19

COVID-19で入院した患者に対するRemdesivirの有効性について。

Lemdesivir versus standard of care versus standard of care alone for the treatment of patients hospitalized with COVID-19 (DisCoVeRy): a phase 3, randomized, controlled, open-label study

DOI:https://doi.org/10.1016/S1473-3099(21)00485-0

内容

このレビューはCOVID-19で入院し、人工呼吸器のサポートを必要とする患者において、SARS-CoV-2に対するレムデシビルの抗ウイルス効果を、標準療法のみと比較して評価することを目的としています。

2020年3月22日から2021年1月21日の間に、857名の参加者が登録され、レムデシビルと標準治療を受ける群(n=429)と標準治療のみを受ける群(n=428)に無作為に割り付けられました。レムデシビル群の15名が解析対象から除外され、対照群の10名が解析対象から除外されました。

15日目のWHO ordinal scaleの分布は以下の通りであった。

(1) 入院していない、活動に制限がない。

(レムデシビル群では414人中61人[15%]、対照群では418人中73人[17%]であった。)

(2)入院していないが、活動に制限がある(129[31%]対132[32%]の場合)

(3)入院しているが、酸素補給の必要がない(50[12%]対29[7%])

(4)入院中で酸素補給が必要(76[18%]対67[16%])。

(5)非侵襲的人工呼吸器または高流量酸素装置を使用した入院(15[4%]対14[3%])。

(6)侵襲的な人工呼吸または体外式膜換気のための入院(62 [15%]対79 [19%])

(7)死亡(21[5%]対24[6%])。

これらの結果から、治療群間の差は有意ではないことがわかりました。(オッズ比0.98[95%CI 0.77-1.25]、p=0.85)また、重篤な有害事象の発生についても、治療群間で有意な差はありませんでした。(レムデシビル、406名対対照135名[33%]、418名中130名[31%]、p=0.48)

今回の解析では、COVID-19で入院し、7日以上症状があり、酸素サポートを必要とする患者にレムデシビルを使用しても、臨床的なメリットは認められませんでした。

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