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BDSMの相互作用による痛みの閾値の分散について

Wednesday, November 24, 2021

study

BDSMの相互作用と痛みの閾値の分散についての研究。

Beyond pain: a study of pain threshold variance within dominant-submissive BDSM interactions


DOI:https://doi.org/10.1016/j.jsxm.2021.01.001

内容

BDSMとは、bondage and discipline(束縛と規律)、dominance and submission(支配と服従)、sadism and masochism(サディズムとマゾヒズム)の頭文字をとったものです。

この研究では、BDSMの相互作用における痛みの側面を理解することに焦点を当てていました。35組のカップルの服従者と支配者がBDSMインタラクションに参加するよう募集し、そのうち支配者34名、服従者33名を分析対象としました。

また、社会的相互作用をコントロールするために、BDSMに関心のない対照群(n = 27)を加え、そのうち24名を分析対象としていました。

(i) ベースラインの痛みのしきい値

(ii)これらの閾値に対するBDSMインタラクションの影響

(iii) 従順なBDSM参加者と支配的なBDSM参加者、対照者の間での痛みの感じ方などの閾値の緩和要因の違い。

その結果、BDSM実践者は全体的に痛覚閾値が高く、また、BSDM相互作用はサブミッシブの痛覚閾値を一時的に上昇させることが確認された。さらに、支配者の痛覚閾値は、痛みに対する恐怖心と痛みを荒廃させる傾向に依存していたが、従順者は対照群に比べて痛みに対する恐怖心が少なかったということが示されました。

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