超自然的な悪を信じている人は、銃政策を積極的に支持するという研究結果が発表されました。
Peace through Superior Firepower: Belief in Supernatural Evil and Attitudes Toward U.S. Gun Policy
https://doi.org/10.1016/j.ssresearch.2021.102595
解説
この研究では、社会情勢とそれが銃の所有について何を語っているかを調べています。銃と銃規制は、移り変わる政治情勢の中で議論され続けており、学者たちは宗教の役割が限定的であることを認識しているようです。
宗教のある特定の側面と銃政策の態度との関係を調査していました。その側面には、超自然的な悪(すなわち、悪魔/デモンズ、地獄、デビル)に対する信仰があるとされます。そして、2014年の「ベイラー宗教調査」のデータ(n=1572)を用いて、関連する仮説を検証していました。
その結果、超自然的な悪への信仰は、銃の権利を拡大する政策への支持を強く予測することがわかりました。
超自然的悪への信仰の推定純効果は、社会人口学的共変量、政治的イデオロギー、およびこれらの銃政策態度に関連する宗教の他のほとんどの側面に対する統計的コントロールに耐えました。
報告書では、本研究の意義と限界が議論され、宗教と銃に関する今後の研究の方向性が示される予定であるそうです。