モラル・マイノリティに対するステレオタイプが、ヴィーガンをどのように予測するか。
Moral rebels and dietary deviants: how stereotypes of moral minorities predict the social appeal of vegetables
https://doi.org/10.1016/j.appet.2021.105284
内容
この研究では、雑食性のある人らがベジタリアンやビーガンを、非難されるべきモラル・マイノリティとしての地位に基づいて社会的に魅力がないと見なす理由を調査しました。
ステレオタイプコンテンツの普遍的次元に関する研究で最近示された、道徳性と社交性の違いを利用して、菜食主義は雑食動物に比べて道徳性が高いが社交性が低いと認識されると予測しました。
知覚された社交性の低さは、菜食主義の社会的魅力の低さを予測することになると考えています。このことは、道徳的マイノリティと特に関連すると理論化されている2つのステレオタイプ「道徳的な印象」と「風変わりな印象」を追加し、肉の摂取量を意識的に減らしている人は、オムニボアが食生活グループと自由に関連しているステレオタイプコンテンツを分析することで、定量的な分析を補完することができました。
そこで、単一因子の被験者間実験デザインを用いて、英国の多様な雑食者のサンプルを無作為に割り当て、いずれかの雑食者に関する質問に答えてもらいました。
その結果、大部分の仮説が確認されました。菜食主義者は、より道徳的であると認識されていましたが、よりネガティブなステレオタイプに分類されていました。
具体的には、社会性を介した間接効果は比較的小さかったものの、より風変わりで、特に道徳的であり、社会的魅力が低いと予測されたという結果が出ています。特に、準ベジタリアンは、非準ベジタリアンの両グループのポジティブな属性を共有していました。
自由連想のデータはこれらの結果とほぼ一致しており、今後の調査の方向性を示していると述べられています。