子供には月に一度のスパンキングが効果的かもしれません。
Spanking and the problem of externalization: an investigation of within-subject associations
First published: October 20, 2021 https://doi.org/10.1111/cdev.13701
内容
本研究では、外面化に対するスパンキングの効果を被験者間レベルで調査し、因果関係のない被験者間の分散を除外していました。
Child Development Projectの参加者(n = 585)を用いた2つの縦断的研究の結果を、6歳から8歳までの年次測定値を用いて、ランダム切片交差ラグ付きパネルモデルで再分析していました。
その結果、被験者間の分散を除去しても、一般的なスパンキングが外面化に及ぼす有意な効果は認められませんでした。(β = .06, .07)
しかし、月に1回以下の頻度で、対象物を持たずに行う場合には、スパンキングは有益な効果を示しました。(β = -.17, -.21)
この結果は、これまでの調査結果では被験者間の分散と被験者内の分散を分離できなかったことによるもので、限定的なスパンキングをより一般的な体罰とは別に調査する必要があることを示していました。