なぜ人は毎日同じ朝食を食べるのか、という研究。
Why Do People Eat the Same Breakfast Every Day? Diversity Goals and Circadian Rhythms in the Diet
https://doi.org/10.1016/j.appet.2021.105716
内容
人が食べるものには概日リズムがあり、多くの人は朝食に毎日同じものを喜んで食べる一方で、昼食や夕食にはよりバラエティに富んだものを求めます。
この研究では、バラエティを求める日周リズムの原動力が、他の生物学的、文化的な要因に加えて、心理的な目標であることが明らかになりました。
人は日が経つにつれて、朝食よりも夕食や昼食に多くのバラエティを求めるという快楽的な目標を追求する傾向があります。
この理論は、フランス人とアメリカ人の被験者で実証されました。(N = 4481)
内因性および外因性の快楽的目標活性化の変化が、数日間にわたる食事の多様性の追求を調節し、快楽的目標活性化は、食事の準備や食事に費やす時間、他の人の有無、食事が家の中か外かといった要因をコントロールしたときに、食事を求める多様性を予測しました。
また、目標活性化は、食事に費やす時間の違いも説明しますが、食事に費やす時間を増やしても、多様性を求める傾向は強まらないという結果が得られました。これらのことから、快楽的目標活性化を同様に増加させると、夕食時よりも昼食時よりも朝食時に多様性追求が大幅に増加することが示されたことが観察されました。