ゴースト化の経験がある人は、不安型や回避型の愛着スタイルを持つ傾向があります。
A multi-study investigation of implicit theories of attachment and relationships in ghosting experiences.
Available at: https://doi.org/10.1177/02654075211009308
内容
幽霊を見た経験は、発案者が他者とのコミュニケーションを終了させ、交流を回復させようとする試みを無視する解消戦略と考えられています。
この研究では、不安・回避型の愛着スタイルを持つ人とゴーストの関連性を調べ、人間関係の暗黙の理論とゴーストに関する先行研究を再現しました。
研究1(N=165)では、愛着とゴースト化の経験を探索的に分析し、過去に恋愛相手からゴースト化された人は、そうでない人に比べて、不安や回避行動が高いことを報告した。
研究2(N=247)は、研究1を事前に登録して再現したもので、「ゴースト理論」と「暗黙の理論」を再現したものでした。
研究3は事前に登録されたもので、研究1と2の結果をより大きなサンプル(N=863)で調査しました。具体的には、幽霊を見たことがある人は、幽霊を見たことがない人や幽霊の経験がない人に比べて、有意に高い不安や回避行動を報告しました。
同様に、幽霊を見たことがある人、幽霊の両方を見たことがある人は、幽霊を見たことがある人、幽霊を見たことがない人に比べて、有意に高い運命信念を報告していました。幽霊体験と愛着の関連性の強さを調べてまとめたこれら3つの研究のメタアナリシスでは、一貫して、愛着不安とゴースト化の関連性、運命信念と恋愛相手のゴースト化の関連性が示されているとのこと。