COVID-19パンデミック時の社会的距離感における有名人への親近感の増大。
COVID-19 Social and quasi-social relationships during social distance expansion
https://doi.org/10.1177/02654075211019129
内容
COVID-19パンデミックは、社会的なルーチンの突然の不本意な変化が、社会的関係だけでなく、架空のキャラクターや有名人とのパラソーシャルな関係にどのような影響を与えるかを調査する非常にユニークな機会となりました。
COVID-19パンデミック時に実施した4波のパネル調査(N=166)の結果では、友人との媒介的な社会的関与を増やした参加者と愛着不安が低い参加者の間では、社会的距離が離れても社会的関係が安定を保つことがわかりました。
また、メディア・ペルソナに対する副社会的親密性は時間の経過とともに増加し、参加者が社会的距離を増すにつれて、お気に入りのメディア・ペルソナがより意味を持つようになることが示唆されました。パラ社会的親密性は、パラ社会的関与を増加させ、友人との対面的な社会的関与を減少させ、友人との媒介的な社会的関与を増加させ、愛着不安の低い参加者ではより強く増加していました。
これらの結果は、現実の友人との媒介的な社会的関与の増加が、有名人や架空のキャラクターのパラソーシャル処理に与える潜在的な影響を説明しています。