地中海食とその血圧への影響

Effect of adherence level to the Mediterranean diet on blood pressure: a systematic review and meta-analysis of observational studies

https://doi.org/10.1016/j.clnu.2021.10.002

内容

高血圧症（BP）は、世界的に増加している疾患であり、心血管疾患、腎疾患、脳疾患などの予防可能な要因と考えられます。高血圧の修正可能な危険因子には、不健康な食事パターン、肥満の有無、過度のアルコール摂取、運動不足などがあります。

本研究は、MDのコンプライアンスレベルが血圧に与える影響を調査することを目的としています。

PubMed、Scopus、Embase、Web of Science、Cochrane、Google Scholarの各データベースで系統的な文献検索（2021年8月まで）を行い、54件の観察研究を分析しました。

その結果、収縮期血圧（SBP）については、MD群SMDの遵守度が高いほど低かった。一方で拡張期血圧（DBP）については、MDグループへのアドヒアランスが低いほど、その差は小さかった。[SMD: -0.07, (95% CI: -0.13, 0.00)] 

アドヒアランスが高い群、低い群ともに、すべての対象研究の平均DBPは健康的なレベル（90mmHg未満）でありました。この結果は、MDの高いアドヒアランスがSBPにプラスの影響を与える可能性を示唆しているが、低い/高いアドヒアランスの定義や使用した研究の種類が不均一であるため、さらなる研究が必要です。