エキストラバージンオリーブオイルは、食後の腸内ホルモン反応、脂質、抗炎症プロファイルを生成します。
Isolated doses of extra virgin olive oil produce better postprandial gut hormone response, lipid and anti-inflammatory profiles than sunflower oil: effects on morbid obesity
https://doi.org/10.1002/mnfr.202100071
内容
この研究では、食後(3時間)の満腹マーカーと代謝状態に関連する変数に対する3種類の25mlオイル(エキストラバージンオリーブオイル(EVOO)、オリーブオイル(OO)、ヒマワリ油(SO))の効果を比較評価していました。
被験者は、Roux-en-Y胃バイパス(RYGB)施行前と施行1年後の非肥満患者(n=6)と病的肥満患者(n=6)でした。
その結果、血清アシル化グレリンはEVOO摂取後に減少し、GLP1はSOよりもOOの方が増加していることが示されました。EVOOはOOやSOに比べて、インスリンの上昇が高く、食後の高トリグリセリド血症や遊離脂肪酸の値が低かったとのこと。
また、EVOOは末梢血単核細胞のTNFαおよびIL6の発現を低下させ、OOは中間的な効果を、SOはこれらの炎症マーカーの増加を誘発することが示されました。
これらの結果は、非肥満患者および病的肥満患者のRYGB後に観察されたが、RYGB前の病的肥満患者では、この反応に深刻な変化が見られないという特徴がありました。