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ADHDを持つ学生に学習支援を行い効果はありますか?

Monday, November 29, 2021

勉強方法

ADHDの学生は治療支援を受けても不利にならない:4年間の大学での調査結果。

Academic trajectories of college students with and without ADHD: predictors of 4-year outcomes

Available at: https://doi.org/10.1080/15374416.2020.1867990

解説

この研究は、大学の授業とADHD症状による問題との関係を調査したものです。

一般的に、大学の学位を取得することは就職の成功、経済的収入、人生の満足度と関連しています。そして、注意欠陥・多動性障害(ADHD)を含む精神衛生上の問題は、学位の取得や物事の完成を損なう可能性があります。

ADHDの大学生201人を対象とし、ADHDではない比較対象の学生205人と比較して、参加者の4年間の学業成績の軌跡を調べました。インターセプトの予測因子として、人口統計学的、心理学的、およびサービス関連の変数が含まれていました。

結果、ADHDの大学生は比較対象の学生に比べ、GPAが有意に低く、学習スキル戦略の使用頻度も低いことが示されました。また、8学期まで学習を継続した比較対象の学生(59.1%)は、ADHDの薬物治療を受けている参加者(49%)に比べて有意に多かったとのことです。

複数の変数が結果を予測しており、親の教育、鬱症状の減少、実行機能の改善、高校での504条に基づく便宜供与と大学での学業支援サービスの受給などが最も強い予測因子でした。

結論として、ADHDの学生に対する支援サービスは、大学入学前に開始し、実行機能スキルと抑うつ症状の改善に焦点を当て、学業の成功の可能性を高めるべきであることが示唆されました。このように、ADHDに対する治療的支援の実施は、学位取得などを支援する要因としても説明されました。

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