睡眠を妨げない高強度の運動実行のタイミング。

Effects of evening high-intensity exercise on sleep in healthy adults: a systematic review and meta-analysis.

PMID: 34416428 DOI: 10.1016 / j.smrv.2021.101535

内容

睡眠状態を改善するための適度な運動は推奨されていますが、就寝前の高強度運動（HIE）は推奨されていません。

この研究では、就寝前に行う急性または定期的（慢性的）なHIEが、運動をしない対照者と比較して睡眠を妨げるかどうかを調べるために、システマティックレビューとメタアナリシスを行っていました。2021年5月31日までに検索された6つのデータベースを対象としています。

194名の参加者を対象とした15件の急性夜間HIE研究をメタ解析に含めたところ、就寝前0.5～4時間前に終了した急性夜間HIEは、運動をしない対照者と比較して急速眼球運動睡眠を減少させたことが示されました。(-2.34%; p = 0.002) その他の有意な睡眠の変化はなく、夜間の定期的なHIEは、夜間の睡眠を妨げなかったとのことです。

全体として、健康な若年層から中年層の成人において、就寝の2～4時間前に行われる急性期の夜間HIEは、夜間の睡眠を妨げないことが示唆されています。