人が簡単に痩せられない理由

Human Energy Compensation and Obesity

https://doi.org/10.1016/j.cub.2021.08.016

 内容

活動がエネルギーバランスにどのように影響するかを理解することは非常に重要です。活動レベルを上げると、非活動的なエネルギー消費の代償反応により、エネルギー消費が逓減すると言われています。

このことは、長期的な活動量の増加が直接、総エネルギー消費量（TEE）の増加につながらないことを意味します。これは、TEEの他の構成要素が反応して減少する可能性があるためです。成人のTEEと普通の生活をしている人の基礎エネルギー消費量（BEE）の最大のデータセット（n = 1,754）を使用して、BEEの減少による典型的な人間の平均的なエネルギー補償は28％であることがわかりました。

これは、追加の活動によって消費された余分なカロリーのうち、72％しか日中の余分な消費カロリーに変換されないことを意味します。さらに、エネルギー補償の程度は、体組成の異なる人々の間でかなり異なっており、補償と肥満の個人差がこの関連報酬の原因となっていると考えなければなりません。

つまり、より多くの報酬を支払っている人は体脂肪を蓄積しやすく、このプロセスは個人の中でも発生する可能性があるのです。体重が増えると、活動時に消費したカロリーをより強く補償するようになるため、徐々に脂肪を減らしていくことが難しくなる可能性があります。