KeiS a medical professional

This is a blog about the scientific basis of medicine. A judo therapist reads research papers for study and writes about them.

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柔道整復師になるか悩んでいる人は読んでください。

Thursday, June 10, 2021

質問返し



柔道整復師という資格をおススメできない理由

この記事では、日本に於いて国家資格の1つである「柔道整復師」免許を取得しようか悩んでいる人に、おススメできない理由を現柔道整復師が解説します。

著者は資格を取得する段階から、調査しこの柔道整復師という資格が、現状きつい状況であることを知ったうえで取得しています。よって、著者自身は後悔などは一切ありませんが、これから取得しようか悩んでいる人にとっては、この資格を取得することが如何に無駄なことなのかを知って頂くために、それらの理由を解説していきます。

①同業者から嫌われています。

個人的な経験談になりますが、「医療従事者」と呼ばれる資格は多くの種類がありますが、柔道整復師は一緒にして欲しくないという意見をよく耳にします。理由を聞いてみると、柔道整復師という資格を持つ人らが、不正請求や病院に紹介する段階で患者を怪我させたり、または病気の発見を遅らせてしまうなどのことが積み重なっていることを聞きました。

個人的に嫌われているのかどうかは別として、世間的に柔道整復師という資格を持つ人らが行ってきた行為で、このような印象を持つ人がいるということです。

不正請求

ニュースなどで、たまに「接骨院・整骨院経営者が、保険請求の不正を働き、不正受給を行っていることが発覚し逮捕」という見出しを見掛けることがあるかもしれません。事実、不正請求の温床となっているため、それらに嫌気が指している柔道整復師の資格を持つ人らは異業種で働くなどの選択を持つ人も出てきています。

この不正請求に関しては、気づかないうちに関与させられていることもあるため、自分が不正行為に加担することを考えてもらうと、資格を取ってまでそうしたいのか?と思うことも出来ます。

患者を怪我させる

このことに関しては、ニュースになったりはしないようなので知らない人も多いのかもしれませんが、著者が勤務した、関わった院では何らかの理由で患者に怪我させる人らは少数います。怪我の代表例として、肋骨骨折や筋挫傷です。

柔道整復という手技を用いたりすることで、患者の傷害を施術するのですが適宜適切な力で行われずに、強すぎる外力で損傷させるといったことがあります。これらは患者本人が教えてくれないことが多く、院に来てから違和感を感じ、病院に受診してから発覚して病院から教えてもらう、患者の知り合いから教えてもらうといったことが多かったです。

こういったことをしていれば、同業者からは嫌われるのは至極当然のようにも思えます。

病気の発見が遅れる

代表例としては、腰痛症で訪れた患者に対し、中々転帰が良くならないまま、半年以上施術を続けていたが、患者本人が良くならないから病院に受診して、実は内臓の病気だった等のことがあります。著者自身は遭遇したことはありませんが、注意事項として言われることの1つなので、実際にあったこととして説明されます。

上記の分も併せると、接骨・整骨院に行く意味がない、と同業者からは思われることもあるため、柔道整復師らに対する不信感を持つ人らも少なくはありません。


①のまとめ

同業者から嫌われている、といった理由を述べましたが、すべてが著者が経験、聞いたことを述べているので、世の中のすべてに当てはまるのかはわかりません。しかし、日本の医療は総合医療といった言葉もあり、多くの医療従事者らが協力し、患者の治療に介入する目標があります。そのため、嫌われているとチームとして認められないことが出てくるため、仕事上の不都合が出てくることもあるかもしれません。

著者は、同業者に嫌われているという自覚はありましたが、話してみると印象は変わってくれることもあるので、嫌われているから不利なのかどうかは付き合い方だと思っています。

柔道整復師は勉強しない、病気を知らない、治療方法も知らないといった臨床に対する知識不足を指摘されることが多くありますので、著者のような医療論文を年間で6,000ぐらいは読んでいると、印象は変わってくれます。


②稼げません

給料のために柔道整復師になった、という人は少数派だという印象なのですが、生活していくためにはお金は必要になります。柔道整復師には、個人でやる、会社に入る、病院で勤務する、介護施設などで働くといった活躍の場がありますが、個人以外では収入面は生涯でも大きくは変動しない可能性があるため、個人でやるといった選択をする人もいます。

会社などに属するのであれば、求人サイトなどで相場が見れるので、資格を取る時にはそういった情報も必ず把握しているとは思いますが、掲載されている数値の下限から中央値ぐらいまでが生涯の月給だと思ってください。

この業界の売り上げは、保険請求、自費診療、その他と大きく分けることが出来るのですが、保険請求というカテゴリでは売り上げが思わしくない状況が続いていますので、多くの会社は自費診療やその他のカテゴリで売り上げを上げなければなりません。

この部分を補うためには、治療技術や医学知識と違った、接客技術やセールスの技術も必要になるため、この部分に抵抗を示す人も多くいます。医療従事者だと思っていたら、携帯を販売する人らと変わらないことをやらなければならないことがあるからです。

よって、自分が思っていた柔道整復師とは違った面が必ず出てくる業界動向ではありますので、純粋に医療と向き合いたい人は病院などで勤務するしかありません。



そして、稼げない、と書きましたが、これはどの業界でも同じことなので、別の医療資格を取ったからと稼げる補償なんてないですし、資格を持っているから=収入が安定するといった考えを持って資格勉強をしない方が良いです。

資格とはあくまでも、その業界に入るためのチケットになるので、その業界で何をしたいのか、何が出来るのかを考え、調べた上で取得する資格を決定することをおススメします。

まとめ

資格取得を悩む人に向けて、同業者に嫌われていることと、稼げないことの理由を書きましたが、これらの理由は自分の行動次第で変えるチャンスはあると思い、著者もこのような活動をしています。そのためには、業界の人らがやっていないことをやらないといけないので、著者の場合は読書好きだったのと、読書に掛かる時間が短いことをきっかけに、このようなブログを運営しています。

しかし、医療に携わりたい、という思いでこの資格を検討するぐらいな気持ちがあるのでしたら、看護師や理学療法士、作業療法士などがありますので、そちらを検討してみてください。因みに、鍼灸師や按摩指圧マッサージ師などは、柔道整復師に近い状況なので、おススメはしません。

医療ではなく、柔道整復術や鍼灸技術などの、その資格にしかない特徴が学びたい人は資格取得を頑張ってください。

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