今回は子供の読書習慣について
皆さんは読書しますか?
このブログをご覧いただいている時点で、かなりの読書家ではないか?と思っていますが、どうでしょうか?
皆さんに子供がいるかはわかりませんが、自分が子供時代の時にあった習慣を思い出しながら読んでいただけたらと思います。
読書をするきっかけは何だったでしょうか?紹介する研究では母親と子供の読書習慣と心の知能指数について関係があることを調査するものとなっています。
そういったことに当てはまらなかった私が紹介してまいります。
研究の内容
数ある研究では、家族が子供の教育だけでなく、読書能力において教育と正式な学習の過程でスキルの習得において、重要な役割を果たしていることを示しています。
さらに、家族内では、教育と社会教育の両方の主軸としての母親の基本的な役割を指摘しています。
この研究でのアプローチは、母親の習慣が子供たちの読解力に影響を与える可能性があるかどうかを分析することを目的としています。
一方で多くの研究では、読解力と心の知能指数の関係を指摘しているものがあります。
目的としては、思春期後の読書能力と心の知能指数に関する母親の読書習慣の間に関係の存在を確立することです。
グラナダ、マラガ、イェンのアンダルシアの大学から、18歳から20歳までの420人の大学1年生(男性43.8%、女性56.2%)が参加し、全員が中程度の社会文化的地域に位置していました。
中程度の調停と階乗ANCOVA分析が実行されました。
結果として、読書能力で最高のスコアを持つ思春期後のプロファイルは、感情的知性でもより良いスコアを示し、母親は読書習慣で最高のスコアを獲得しているという事実を示しています。
結論として、家庭での母親の役割は、平等を求める社会で見られるよりもさらに重要なことが示唆されています。
解説
簡潔に述べると、この研究では母親が読書している姿を見た子供は、読書を自発的に行う習慣が身に付き、読書で得られる効果も理解している、ということだそうです。
さらに、このことを実行するのであれば、読書から得られた知識などが、どのように人生に作用するのかを実感し、子供に伝えることが出来れば尚、良いそうです。
研究の調査では、読書習慣のある人が65%で、毎日読む人が25%、週1以上が20%、月1以上が20%あたりとなっていました。
さらに、自宅にどれぐらい本があるのか?というアンケートに対して、50冊以上はあると答えた人が60%を超えていることから、子供たちに影響を与えていることがわかります。
現在では、学校などで読書時間なるものを設定し、なかば強制的に読書をさせていますが、皆が自宅に帰って読書をしているか?というとわかりません。
ここでいう読書は、読解力や集中力が養われるような内容の本を指しています。
考えなければならない点としては、オンラインで読書する機会もあることから、このご時世にあった読書スタイルというものが、今後出来てくるのかもしれないということ。
まとめ
子供に読書習慣を身に着けさせるためには、
・母親が読書する習慣を見せていること(電子書籍も可)
・読書から得られる喜びを教えること
・自宅内に本がたくさんあること
といったことがあれば、自発的に読書をするようになると思われます。
私の話にはなりますが、実家には書籍が殆どなく、国家資格を取得する際に読書する習慣が身に付き、現在では1日に5冊以上の本を読んでいます。
自宅には200冊ぐらいの専門書などがあり、子供は自発的に好みの本を読み込んでいます。
狙ってやった、というよりは必要だからそうなっただけなのですが、この研究に書かれていることを実践していたので紹介しました。
Jiménez-Pérez E, Barrientos-Báez A, Caldevilla-Domínguez D, Gómez-Galán J. Influence of Mothers' Habits on Reading Skills and Emotional Intelligence of University Students: Relationships in the Social and Educational Context. Behav Sci (Basel). 2020;10(12):187. Published 2020 Dec 7. doi:10.3390/bs10120187