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肺癌を予防するためのサプリメントで別の病気になる?って話の研究結果

Wednesday, March 24, 2021



今回は肺癌を予防するサプリメントについて

皆さんは病気にならないように、何らかの予防法を実践していますか?

予防、ということになるとあまり意識をしていない人も多くいらっしゃるとは思われますが、家族や自分自身の病気の経験から、何らかの方法により病気を予防する意識で行動している人もいると思われます。

予防法?と言っていいのかは不明ですが、サプリメントを飲むことにより予防するという考えの人もいるのかと思われますが、紹介する研究では肺癌が予防できるのか?というものになります。

研究の内容

ビタミンAの摂取に関して、

肺がんの発生率と肺がんの死亡率に殆ど、またはまったく違いが無いという結果があります。( RCTー190118人の参加者を対象)

喫煙者、アスベストに暴露されやすい労働者は、肺がん発生率、肺がん死亡率のリスクが高まりますが、ビタミンA摂取により、皮膚の黄変や軽度の胃腸症状などの軽度の副作用のリスクを高くなるといった結果もあります。



ビタミンCの摂取に関して、

肺がんの発生率に関しては、殆ど、またはまったく差がないという結果になります。


また、女性を対象にした研究によれば、積極的に摂取されたビタミンCは肺がん発生率のリスクが高くなるといった結果もあり、男性を対象にした研究では、ビタミンC摂取による肺がんの死亡率に殆ど、またはまったく差を生じないことがわかっています。


ビタミンD +カルシウムの摂取に関して、

閉経後の女性を対象にした結果では、肺がん発生率にほとんどまたはまったく違いをもたらさない可能性があります。


ビタミンEの摂取に関して、

肺がんの発生率、または肺がんの死亡率と、出血性脳卒中のリスクを増加させるという可能性があります。


カルシウムの摂取に関して、

閉経後の女性の肺がん発生率、または腎結石のリスクという点では、殆どまたはまったく差がありません。 


セレンの摂取に関して、

男性を対象にした結果では、肺がんの発生率と肺がん死亡率、グレード1〜2の皮膚炎および脱毛症などが増加する可能性があります。


ビタミンA、C、E +セレン+亜鉛の組み合わせだと、

肺がんの発生率に殆ど、またはまったく違いをもたらしません。


結論として、


適切に設計されたRCTは、健康な人の肺がんと肺がん死亡率の予防にサプリメントの有益な効果を示していません。ビタミンAサプリメントは、喫煙者またはアスベストにさらされた人の肺がんの発生率と死亡率を増加させます。ビタミンCは女性の肺がんの発生率を高めます。ビタミンEは出血性脳卒中のリスクを高めます。


まとめ 

これらの研究による結果によれば、予防する利益はないどころか、別の疾患に罹患する可能性が高くなることが考えられる結果となっていました。

恐らくは、それぞれの摂取栄養素が過剰になっているため起こった結果ではないのかな?と思う部分もありますが、それについては研究で言及されていません。

しかし、予防する効果がある、と広告に書いてあるわけでもない?はずのこれらを飲むことによって病気を予防するという考えに至った要因って何なのでしょうね?

Cortés-JofréM、Rueda JR、Asenjo-Lobos C、Madrid E、Bonfill CospX。健康な人の肺がんを予防するための薬。システマティックレビューのコクランデータベース2020、第3号。アート。番号:CD002141。DOI:10.1002 /14651858.CD002141.pub3。

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