KeiS a medical professional

This is a blog about the scientific basis of medicine. A judo therapist reads research papers for study and writes about them.

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子供の野菜嫌いは無くなるって話の研究結果

Tuesday, March 23, 2021

心理学

 

今回は嫌いなものを無くす方法について

皆さんは嫌いな食べ物がありますか?

嫌いな食べ物については、本人が特に困らない限り嫌いなままでも良いのかもしれないし、何かしらのきっかけで嫌いじゃなくなるかもしれません。

恐らくは子育てをしている人に限った内容になるのかもしれませんが、嫌いな食べ物を無くすには?って介入を行った実験の結果を紹介します。

研究の内容

研究で行われた介入方法は、小学校の給食トレイに野菜の写真を貼り付けるというシンプルな方法でした。

介入日と非介入日で野菜の摂取量を比較し、介入日に豆の写真を貼りつけ摂取について調べました。

結果として、豆を食べた児童は6.3%から14.8%に増加しました。

人参も同様に行われ、11.6%から36.8%に増加していました。(p<0.001)


この結果から児童1人あたりの豆と野菜の摂取量は有意に増加していました。

Reicks M, et al.
Photographs in lunch tray compartments and vegetable
consumption among children in elementary school cafeterias.
JAMA.2012;307:784-5.


結論は、 

この方法により、野菜を摂取する量が増加する、というものでしたが、介入期間が2日に限定されている内容なので、長期的に行われるとどうなるのかは不明となります。


まとめ

簡単に出来る方法かつ、昔からやられている方法なので、誰にでもできる方法です。

嫌いなものを避けるよりは、少しずつ慣らすことで嫌いなものに対する抵抗を無くしていくってやつです。

心理療法でも暴露療法、といったような手法で、広場恐怖症の人に少しずつ広場に馴れていってもらう、といったこともあります。

人は変化できる生き物だと思いますので、嫌いって思い込んでいても、生理学上に問題がなければ克服できるはずです。


しかし、煙草の煙や臭いだけは好きにはなれないので、それとこれとは別の中もしれません。

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