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Does hand cleaning with ash reduce the spread of viral and bacterial infections?【灰を使った手洗いと感染防止】

Sunday, February 7, 2021

感染症



 今回は灰を使った除菌について

除菌法は各種あり、一般的に想像がつく石鹸を使った手洗いや、薬液を使った消毒、灰を使った除菌などが挙げられます。

COVID-19の感染拡大に対し、各種対策法が講じられる中、一時期は消毒液が販売経路から枯渇する事態が起きていました。

そんな時に代替えで活用される方法では、前述した方法などを用います。

今回紹介するレビューでは、「灰」を使ったCOVID-19対策について調べられているものとなります。


研究の内容

石鹸、泥、土、水のみ、または手洗いなしと比較して、灰による手洗いを検討した研究を探索したレビューになります。


レビューアの疑問に答える研究は、大人や子供を含みどこでも行われる方法であります。


関連する研究で、可能性のあるいくつかのデータベースを検索しましたが、すべての研究を閲覧できたわけではなく、迅速な結論を出す目的で行われたレビューです。


手洗い用の灰を評価した14つの研究を特定していました。


このうち、ランダム比較化試験であり、灰や石鹸または他の材料を使用の比較を行われたのは1つの小さな研究だけとなります。


調査にはすべての年齢の人々が含まれ、主に低所得の農村地域で行われました。

別の6つの研究が、レビューアの質問に答えるのに役立つ情報を提供していました。


ある研究では、下痢で入院した子供と、そうでない子供を比較しました。

研究の著者は、子供たちの家の手洗いエリアを見て、彼らがどのように手をきれいにしたかを見ました。

彼らは、手洗いに灰を使用した家族が、石鹸を使用した家族と同じ数の下痢の子供たちの通院を行ったことを発見しました。


別の研究では、異常な膣のかゆみや分泌物のある女性が、そのような症状を経験していない女性よりも灰で手をきれいにする可能性が高いかどうかを調査しました。


研究者らは、手洗いに灰と水を使用した女性は、石鹸を使用した女性と同じように膣のかゆみや分泌物を経験する可能性が高いことを発見しました。


4つの研究では、灰、石鹸、水、泥を使用した後、または手洗いを行わなかった後の手の細菌を測定しました。


信頼性の低い方法を使用した研究とその結果が不明確であったため、他の手洗い用材料と比較して、人の手のバクテリアに対する灰の影響については不明です。


人々が灰または他の物質を一貫して使用したかどうか、死亡者数、または灰による手洗いによる望ましくない影響など、感染症の重症度に関する情報を提供した研究はありませんでした。


レビューアの結論


入手可能な証拠に基づくと、ウイルスまたは細菌感染の拡大を減らすための石鹸または他の材料と比較した、灰による手洗いの利点と害は不確かです。


まとめ 


灰による手洗いが、石鹸より有益であるのかないのかは不明ということでした。

一部の研究では、石鹸を使った時と同様になるような結果が出ていることもあったため、灰でも洗浄は可能であるのかもしれません。

現状では、消毒薬が充実してきたため、敢えて灰に頼る環境というのは、あまりないのかもしれません。

あるとすれば、広い大地に撒く、とかになりそうですが、やっても石鹸のような結果が出るとは断言できません。


Paludan-Müller  AS, Boesen  K, Klerings  I, Jørgensen  KJ, Munkholm  K. Hand cleaning with ash for reducing the spread of viral and bacterial infections: a rapid review. Cochrane Database of Systematic Reviews 2020, Issue 4. Art. No.: CD013597. DOI: 10.1002/14651858.CD013597.

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