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幼児のアレルギーはN-3 LCPUFAで予防する?って研究

Tuesday, January 26, 2021

小児科

今回は幼児のアレルギー予防について

アレルギー症状を持つ子供達が増加し、対策も様々なものがあるなかでなるべくリスクがない状態で対策できるものはないのか?

と探してしまっています。

そんな中良いのかもね?ぐらいな気持ちで見れる研究結果がありましたので紹介します。


研究の内容は?

2015年に発表されているコクランレビューより

・3366人の女性とその3175人の子供を含む8つの試験がレビューした。
これらの試験で、妊娠中(5試験)、授乳中(2試験)、または妊娠中および授乳中(1試験)に女性に※n-3 LCPUFAを補給しました。
※オメガ3長鎖脂肪酸のこと。

・N-3 LCPUFA補給は、12〜36ヶ月の小児におけるアレルギーの主な結果
(医学的に診断されたIgE媒介)の明らかな減少を示した。
(リスク比(RR)0.66、95%信頼区間(CI)0.44〜0.98; 2 RCT) ; 823人の子供)

いずれのアレルギー(医学的に診断されたIgE媒介および/または親の報告)についても、
12〜36ヶ月時点(RR 0.89、95%CI 0.71〜1.11; 2つのRCT、823人の子ども)
では明らかな差は見られなかった。

・特定のアレルギーの二次的な結果については、
12〜36ヶ月と36ヶ月を超える時点で食物アレルギーに明確な差はありませんでした。
しかしn-3 LCPUFAを受けた最初の12ヶ月の子供で明らかに減少が見られました。
・母親にn-3 LCPUFAを補給すると、子供の卵に対する感作性および12〜36ヶ月齢のアレルゲンに対する感作性が明らかに減少しました。

・母親と子供の安全性の観点から、妊娠中のn-3 LCPUFA補給は、分娩後出血や幼児期の早期感染のリスク増加を示さなかった。

結果?


全体として、妊娠中および/または授乳中の母親のn-3 LCPUFA補給を小児のアレルギー性疾患の軽減のために支持するという限られた証拠がある。n-3 LCPUFAを補給した女性と補給しなかった女性との間には、小児アレルギー性疾患の差はほとんど見られませんでした。


まとめ 

限定的な結果しか出ていませんが、効果があったという食物性アレルギーに対する良い結果もありました。

オメガ3長鎖脂肪酸は何かと話題になっているため、既に意識して摂取していたりとあるかもしれません。

但し、今回の研究で分かっているのはアレルギーも5つ分類されるうちの1つ、
IgE抗体が過剰に反応する。所謂食物アレルギーなどに対するもの。

こちらもサプリメントなどで摂取される場合は専門や係りつけにご相談を。


Gunaratne AW、Makrides M、Collins CT。出生前および/または出生後のn-3長鎖多価不飽和脂肪酸(LCPUFA)を、幼児期のアレルギー予防のために補給する。系統的レビューのコクランデータベース2015年、第7号。番号:CD010085。DOI:10.1002 / 14651858.CD010085.pub2。

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