今回はCOVID-19に関する健康食品問題について
米国FDAで発表されている新型コロナウイルス対策と謳った製品が、虚偽の広告されているため注意喚起がだされています。
コロイド銀
※海外の情報です。
Heavenly Natural Productsから発売されているコロイド銀ですが、この製品で新型コロナウイルスの予防や治療が出来ると謳って製品をSNSなどで販売していたそうです。
コロイド銀に関して、新型コロナウイルスに有効性があるのか確認はされておらず、オーストラリアでは被害報告まで出されています。
被害報告では、コロイド銀発生装置で自家製コロイド銀を用いたことが原因とされています。
では、何故コロイド銀なのか?ということについてですが、細かい銀粒子を液体に懸濁させたものがコロイド銀と呼ばれるものです。
これは、銀イオンより安定した状態で殺菌力をもち、特殊イオンとの相乗効果で殺菌、消臭、抗菌効果が増強されるため、食品の添加や医療への活用が検討されているからだそうです。
先に述べた被害報告では、数か月から半年、長いもので3年間摂取し続けた例もあるため、今回のパンデミックとの関連性もないようにも思えますが、いずれのケースでも血漿銀濃度が数倍も高い結果も出ています。
こういった症例もあることから、有効性も確認されていなければ、人体への安全性も不明な点が多いためFDAでは今回のような広告を謳って販売することを改善するように警告しているそうです。
ビタミン群、亜鉛、プロバイオティクス
※海外の情報です。
Health&Wellness Center International One、LLC dba Hotze Vitaminsから発売されているビタミンA,B,C,Dと亜鉛、プロバイオティクスに関して、新型コロナウイルスへの有効性を謳うような広告をし販売されているものへの注意喚起が出されています。
前述したコロイド銀よりは、一般的な成分が挙げられており、何んとなしに健康に良いことも判りますが、COVID-19への有効性については不明となっています。
よって、これらに有効性を示すような広告で販売されているものを購入することは望ましくはないとのことです。
因みに、ミネラルを販売していたIndigenous Products、ビタミンCなどを販売しているSparrow Health&Performance LLC、リシン、ラウリン酸を販売しているRiverstone LLCなども同様に是正措置を受けています。
感染予防に良いとされながらも、効果が確認されていないもの
※日本国内の情報です。
・ペパーミント
・フランキンセンス(乳香)
・ミドリムシ(ユーグレナ)
・ティートリー
・ユーカリ
・タイム
・カンナビジオール
・重曹
・フコイダン
・海藻
・カテキン
・緑茶(浸出液)
・ニコチアナミン(大豆などの成分)
・みそ、大豆
・エルダーベリー
※インフルエンザ予防効果は確認されていないが、インフルエンザ、風邪症状の軽減に効果があったという報告もある、しかし、風邪予防の効果は確認されていない。
・ラクトフェリン
※風邪予防と乳児呼吸器疾患の予防に効果があったような報告もあるそう。
・エキナセア
・セレン
・亜鉛
・鉄
・ビタミンA
・ケイ素(シリカ)
・プレバイオティクス(β-グルカン、オリゴ糖など)
・タンポポ茶
・ビタミンC
・ニンニク
・プロバイオティクス
・水素水
・マヌカハニー
・オリーブ葉エキス
・納豆
・ビタミンD
これらは新型コロナウイルスに関して有効性が不明なものですが、インフルエンザや風邪の予防などに活用されているものもあるようです。
しかし、そのインフルエンザや風邪の予防にも有効性があるのかは不明なものだらけで、これらを積極的に摂取する必要性はないと思われます。
※プレバイオティクスとプロバイオティクスに関しては、一部実験で症状の緩和に有効などの結果もありますが、反する結果もあるため、摂取する人の腸内環境に依存する結果とされています。
まとめ
何かを極端に摂取するのは日本人の好きなコトなのかと。
健康にいいからと、スーパーから品切れになる食品などを見ていても、こういった風潮は消えることはないのだろうと思われます。
この記事を読んだ人にお願いするとすれば、何かを一生懸命摂取しても改善や予防できることはありません。
体験談などを目にしたとしても、サンプル数1の意見でありますので、それを信じるのか?という話でもあります。
上述で挙げている成分や食品などは、健康食品を謳った業者が取り扱っているものとしてよく目にします。
もし、そういった販売者が薦めてくる場面に出くわしたのであれば、この成分が有効だと言い切れる研究結果を見せてください!と言ってやってください。
もし、本当に効くものであれば世界的な発見となるはずです。
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所より抜粋