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【casereport】種子骨障害の概要と症例について

Monday, January 4, 2021

整形外科

今回は種子骨障害について

紹介する種子骨障害(しゅしこつしょうがい)とは、親指の付け根にある豆粒みたいな骨に問題が起きている症状のこと。

足裏からしか触れることはできませんが、足底筋などのおかけで直接触れている感はありません。

そんな種子骨障害について紹介します。

どんな時に起きるのか?

・ランニングによる繰り返し地面に足を踏み込んだ衝撃により炎症、ランニングに伴った親指を伸ばすことの繰り返しが原因と考えられています。

どんな特徴?

・歩いている、走っている時に痛みを訴えます。

・狭い範囲で押さえた時の痛みと腫れがあります。

・親指を上に伸ばすと痛みが誘発されます。

臨床上のポイント

・単純X線検査にて、二分種子骨との鑑別が必要。

・重症例では地面に接地できなくなる。

・患部保護のためパッドを敷くが、効果は少ないため安静をとることを勧められている。

・内側種子骨は疲労骨折となりやすいため、念頭におく。

・保存療法にて痛みが軽減しない場合は観血的に骨片を摘出する。

類似疾患

ターフトゥー

第1中足指節関節の捻挫が原因となる。

芝生に母趾を引っ掛けて過伸展が加わった時に起きる。

種子骨、関節包、靭帯損傷を生じ、重症例では内出血、関節の動揺性が認められる。

過屈曲にて起きる例はリバースターフトゥーとも呼ばれる。

まとめ

種子骨障害もそんなに珍しくはなく、私も臨床経験上何度か対応したことがあります。

サッカーをやっている人に良く見られていましたが、手術の適応となるまでの症例は見たことがありません。

現代っ子は、偏平足になっている子も多くなってきているようで(不明確な情報)それも原因と言われることがありますが、基本的には繰り返しの接地や親指の過伸展の方を気を付けたほうが良いです。

適切な運動靴と履き方で楽しく競技しれば何のそのですが、気になる時は専門家にご相談を。

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