今回は繊維筋痛症に対するマッサージ療法について
この慢性痛に関する別の論文を見つけたので結論を紹介します。
研究内容
線維筋痛症の成人患者の症状および健康関連の生活の質に対するマッサージ単独の効果を調査する10件のランダム化および非ランダム化比較試験が含まれていました。
メタ分析(参加者145名からプール)は、プラセボとは対照的に、筋筋膜からの放出が痛みに対する大きなプラスの効果と、治療終了時の不安および抑うつに対する中程度の効果を示した。
結論
結合組織マッサージはうつ病と生活の質を改善します。手動リンパドレナージは、硬直、うつ病および生活の質に関して結合組織マッサージよりも優れています。指圧は、痛み、圧痛のしきい値、疲労、睡眠、生活の質を改善します。スウェーデン式マッサージは結果を改善しません。筋筋膜放出が線維筋痛に有益であるという中程度の証拠があります。結合組織マッサージと指圧の適用を裏付ける証拠は限られています。手動リンパドレナージは結合組織マッサージよりも優れている場合があり、スウェーデン式マッサージは効果がない場合があります。全体として、ほとんどのスタイルのマッサージ療法は、線維筋痛症患者の生活の質を一貫して改善しました。
まとめ
マッサージ自体は効果の確認されていないものもありますが、手動リンパドレナージに関しては比較すると良かったりするようで。
ご存知の方も多いのかと思いますが、「マッサージ」となると、対象になるのは筋肉などの結合組織が中心になってきます。
そして「リンパドレナージ」は名前の通りリンパ管に流れるリンパ液の流れを促す方法としてあり、若干目的が異なるための結論の違いなのかと。
個人的にはこの結果も怪しいと思ってはいますが、
耐えがたい苦痛を感じる本症は、何かしらの手段で痛みがとれるなら!
そういう方が多いそうです。
検討してみることも良いのかもしれません。
元SL 1、松谷LA 2、マルケスAP 2。