今回は未成年の飲酒を予防するプログラムについて
昭和生まれの人には、未成年のころから酒を飲んでいた。
と自慢げに話される方もおられますが、そんな話をされても何の感情も湧きません。
成長期である未成年には、何らかしらの影響により疾病などの起因になるのかも?
と考えるには予防する方に考えていきます。
そんな予防に対するエビデンスについて紹介します。
研究内容
46の研究(39,822人の参加者)を含め、
27がユニバーサル、12が選択、7が示されています。
アルコール使用の有病率、頻度、または量を報告する研究を含め、結果に応じてメタ分析を実施しました。
全体的なエビデンスの質は低いか非常に低く、説明のつかない高い不均一性がありました。
・家族介入を介入なし/標準治療と比較すると、有病率に介入効果は見られませんでした。
・介入なし/標準ケアと比較したアルコール消費量に対する親/家族介入の影響は非常に小さかった。
・親/家族および青年期の介入と若者のみの介入を比較すると、アルコール使用率に差はありませんでした。
この比較のために、メタアナリシスではアルコール使用量を報告する試験をプールできませんでした。
一般に、結果は、普遍的、選択的、および指示された介入の個別のサブグループ分析で一貫したままでした。副作用は報告されていません。
結論
このレビューの結果は、若者を対象とした家族ベースのアルコール使用プログラムには明確な利点がないことを示しています。パターンは結果によってわずかに異なりますが、全体的に、実行された分析のばらつき、不均一性、および数により、介入効果に関する結論が排除されます。証拠を強化し、観察された限界効果を明らかにするには、追加の独立した研究が必要です。
まとめ
介入にはプログラムの冊子、インターネットによる介入など教育という形で、家族にアプローチされていた内容でした。
家庭環境や育児方針はそれぞれ異なっていますが、飲酒を予防する、飲酒による有病など有益たる情報は得られません。
一方的に未成年にアルコールはけしからん!と思うのではなく、
明確な調査結果から得られた根拠で否定しなければ、未成年の飲酒は無くならないのかもしれません。
Gilligan C、Wolfenden L、Foxcroft DR、Williams AJ、Kingsland M、Hodder RK、Stockings E、McFadyen TR、Tindall J、Sherker S、Rae J、Wiggers J.若者のアルコール使用のための家族ベースの予防プログラム 系統的レビューのコクランデータベース2019、第3号。番号:CD012287。DOI:10.1002 / 14651858.CD012287.pub2。