今回はオンライン上での広告について
あれ?医療と関係なくない?
そう思うかもしれませんが、ご安心を。
医療関係者がインターネットにて集客する昨今、様々なクーポンやギフトなどで来店、来院を促す施策を行っています。
「でも、あまり効果がないけど業者の人が薦めたから~」
相談を受けているとこのようにお聞きすることが多いので、
クーポンなのかギフトなのかで、購入動機が変化するのか研究されている論文を紹介します。
研究の内容は?
実験は2つの都市のさまざまなカフェで、1か月間実施。
研究目的を伝えず、大学の研究者が実施した研究に参加することが通知され、
カフェに招待される形で被験者を募集していました。
参加者はPCにてはウェブサイトと実験技術の1つに接続され、
2分間のナビゲーションの後、割り当てられたレイヤーバナーが画面の右上に表示され、
画面の下に移動します。
その時点で、ユーザーはバナーを注視するか、バナーを閉じるか、何もしないかのいずれかを選択できます。
サンプルは445人で構成され、そのうち57.5%が男性、42.5%が女性、73.3%が19〜34歳の間にあり、残りの26.7%が34歳以上でした。
大半の人は月額収入が1500ユーロ未満で、電子メールとインターネットを週に1回、毎日、または1日に何度も使用しました。
実験の参加にインセンティブなどは発生していません。
結果
結果から、参加者たちを2つのグループに分けることをしました。
それはインターネットのウェブサーフィンにおいて熟練者か初心者かにです。
この分け方は週に10時間以上オンライン上で、何かを閲覧しているという点で分けることをしていました。
結論からはバナー広告の特徴で、人々が注目する点を挙げることができました。
まず、初心者グループの場合どんな形式で表示される広告でも関わらず、クリックして詳細を確認していました。
そして熟練者グループは広告のキーワード、ブランドなど好みが分かれる傾向も見られましたが、統計的に初心者グループとの有意差はありません。
広告のクーポン、ギフトをプレゼントするコピーも有意差はありませんでした。
まとめ
クーポンの方がいい、ギフトをプレゼントする。ということに関しては、
オンライン広告においてはどちらでも良い。という結論になりました。
では、何で差をつけるのか?というとキャッチコピーではないのでしょうか?
研究の中にも記されていた内容では、
「ユーザーの目を惹きつけるはブランドに対する印象」というところでした。
ブランドに対する印象が変わると、注目されやすくなるということでしたが、
どうやって印象を?という部分に関しては、
結果からクーポンの方が印象が良くなる傾向にはあったようです。
しかし、いざ注目し購入までとなると、クーポンでもギフトでも差はなかった。ということに。
つまりはどちらも用意していたほうが無難なのかもしれません。
そして、キャッチコピーには徹底して拘ることも必要だと思いました。
広告を出す際は「クーポンもギフトプレゼントも」ということだそうで。
https://doi.org/10.1016/j.reimke.2014.12.001