今回は高齢者に対しての筋トレについて
年齢を重ね運動する機会が減り、ということを改善するために年齢にかかわらず運動を行われる方が増えてきています。
そんな中、プログレッシブレジスタンストレーニングという種類で、高齢者がトレーニングをしても問題はでないのか?
どれほど効果の得られるものなのか?ということについて研究されている結論を紹介します。
研究内容
・6700人の参加者による121件の試験が含まれます。
・ほとんどの試験では、PRTは週に2〜3回、高強度で実施されました。
・PRTは、身体能力のわずかではあるが有意な改善をもたらし、機能制限措置も改善を示しました。
歩行速度にわずかな改善がありました。※MD 0.08 m / sぐらい。
椅子から抜け出すための中程度から大規模な効果も得られています。
PRTは、筋力に大きなプラスの効果がありました。
しかし、PRTが体の痛みに効果があるという証拠はありませんでした。
有害事象の記録は不十分でしたが、これらの事象を前向きに定義および監視した多くの研究で、関節痛や筋肉痛などの筋骨格系のcomplaint訴に関連する有害事象が報告されました。
重篤な有害事象はまれであり、運動プログラムに直接関連する重大な事象は報告されていません。
結論
このレビューは、PRTが高齢者の身体機能を改善するための効果的な介入であるという証拠を提供します。これには、いくつかの単純で複雑な活動の強度とパフォーマンスの改善が含まれます。ただし、有害事象は適切に報告されていないため、これらのエクササイズを臨床集団で使用するために転送する場合は注意が必要です。
まとめ
今回の結果から、高齢者が高負荷なトレーニングを行った結果、
筋力、身体機能の向上と改善というものが確認されていました。
しかし、痛みということにおいては証拠がなく、関節や筋肉などへの有害事象の報告もされています。
プログレッシブレジスタンストレーニングは、高強度運動というとピンとくる方もおられるかもしれませんが、器具や道具を使ったりもする筋力の負荷をかけながら行う運動のこと。
メリットはありますが、デメリットもありますので人によっては受け入れられもされません。
それでも筋力がアップするという事実から言いますと、これについて非難されることはないのかもしれませんが、自力でやるのではなく管理する人と一緒に行うことが必要なのかもしれません。
出来れば、トレーニングに詳しいよりも疾患などに詳しい人と一緒に行われることが望ましいのかもしれません。
u CJ、レーサムNK。高齢者の身体機能を改善するための漸進的な筋力トレーニング。Cochrane Database of Systematic Reviews 2009、Issue3。アート。番号:CD002759。DOI:10.1002 / 14651858.CD002759.pub2。