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【カルシウム】減量できる?って効果のエビデンス

Thursday, January 14, 2021

運動

今回は体重とカルシウムについて

様々なサプリメントがあるなか、減量に関するアイテム数はかなり豊富にあります。

減量は健康面、美容面などに大きく影響するため、何が何でも痩せる!という方も少なくはないのかと。

情報のおかげで飲むだけで痩せる。みたいな発想は減ってきたのかと考えますが、
科学的な根拠はあるのか?という成分などについて紹介していきます。

今回はカルシウムについて。

エビデンスについて

健康な15人の若い男性を対象とした2014年のランダム化クロスオーバー試験では、
牛乳またはチーズを多く含む食事(合計1,700 mg /日カルシウムを供給する)は、500 mg /日カルシウムを供給する対照食と比較して、糞中脂肪排泄を有意に増加させることがわかりました

しかし、カルシウムが体重に及ぼす影響を調べる臨床試験の結果は、ほとんど否定的です。

340の過体重または肥満の成人(BMI≥25)で1,500 mg /日カルシウム(炭酸カルシウムから)の補給が調査され、平均ベースラインカルシウム摂取量は878 mg /日(治療群)および887 mg /日(プラセボ群)を対象とした研究では、
プラセボと比較して、2年間のカルシウム補給は、体重に対して臨床的に有意な影響はありませんでした。

サプリメントまたは乳製品からのカルシウムが体重管理に及ぼす影響に関する公開された研究の4つのレビューの著者は、同様の結論に達しました

これらのレビューには、ヘルスケア研究と品質のための機関からの2009年のエビデンスレポートが含まれており、著者は全体として、臨床試験の結果は体重に対するカルシウム補給の効果を支持しないと結論付けた

  1. Chung M、Balk EM、Brendel M、Ip S、Lau J、Lee J、他 ビタミンDとカルシウム:健康の結果の系統的レビュー。Evid Rep Technol Assess(Full Rep)2009:1-420。PubMed abstract ]
  1. チェンM、パンA、マリクVS、胡FB。乳製品の摂取が体重と脂肪に及ぼす影響:ランダム化比較試験のメタ分析。Am J Clin Nutr 2012; 96:735-47。PubMed abstract ]
  1. Trowman R、Dumville JC、Hahn S、Torgerson DJ。体重に対するカルシウム補給の効果の系統的レビュー。Br J Nutr 2006; 95:1033-8。PubMed abstract ]

POINT 

・そもそもビタミンDの活性が脂肪燃焼との関係性が期待はされていたが、このような結果で。

・今後の研究次第では、という話でもないそうで。

まとめ

健康的な身体機能を維持するためには、摂取し続けたいカルシウム。

単独で減量効果を期待するには、エビデンスはありませんのでそういった話をするようなことを耳にしてもへぇ~ぐらいな話と言うこと。

こういった期待がされていたのか、という話を初めて聞いたので紹介しました。

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