今回はプライマリケア医に対する報酬について
医師に対して報酬を支払う=パフォーマンス行動の活発化が起きることは想像するとできてしまうことです。
では、その支払い方はどのようにすれば行動が増えるのか?
経営者や売り上げを管理する人は知っていて損なしな結果が研究によってわかりました。
研究の内容は
640人のプライマリケア医と6400人の患者を含む4つの研究を含む。
研究設定および測定された結果の範囲にはかなりのばらつきがある。
サービス料(FFS)は、より多くのプライマリーケアの訪問/接触、専門家への訪問、および診断および治癒サービスをもたらしましたが、人頭に比べて病院への紹介および繰り返しの処方はより少なくなりました。
FFSの下では、推奨される訪問数の順守は人頭払いと比べて高かった。
FFSは、より多くの患者の来院、より継続的なケア、推奨回数の来院へのより高い順守をもたらしたが、患者は、給与支払いと比較して医師へのアクセスにあまり満足していなかった。
結論
プライマリケア医の支払い方法が彼らの行動に影響を与えることを示唆するいくつかの証拠がありますが、調査結果の一般化可能性は不明です。
特に給与と人頭給与の相対的な影響という観点から、PCPの振る舞いに対する支払システムの影響のさらなる評価が必要です。
まとめ
すべての医師に当てはまる!というわけではありませんが、こういった結論に。
もう一度おさらいをしますが、報酬の支払い方はこのように区別しました。
・人頭(応対した人1人につき報酬を決定する)
・給与
・サービス料(自由診療など)
この中からは、自由診療などのサービスを行った際に支払われる「出来高報酬」のような形態で金銭が関わると、医師の行動は活発になるようですが患者満足度は低下する。ということに。
対して、給与や人頭などの通常の働きしかしませんが、自由診療に比べると患者満足度は高い傾向にあるようで。
先にも述べましたが、この研究では言い切れることではないためこういった結果もある。ということです。
患者満足度を優先する施設にしたいのであれば、報酬にインセンティブを含めても意味はないのかもしれませんし、医師が稼げるようにした報酬形態は患者満足度が低下するかもしれません。
このバランスが絶妙に難しいのかもしれませんが、
報酬システムと患者満足度の折り合いがつく点を見極めれば良い医療を提供できるのかも?しれません。
ゴスデンT、フォーランドF、クリスチャンセンI、サットンM、リースB、ジュフリーダA、セルジソンM、ペダーセンL.人頭払い、給与、サービス料、混合支払いシステム:プライマリケア医の行動への影響。系統的レビューのコクランデータベース2000、第3号。番号:CD002215。DOI:10.1002 / 14651858.CD002215。