足底筋膜は足の底の厚い組織です。
それはかかとの骨とつま先をつなぎ、足のアーチを作ります。
この組織が腫れたり炎症を起こしたりすると、足底筋膜炎と呼ばれます。
原因
→使いすぎ、足の底の太い帯が過度に引き延ばされることで起こります。痛みを伴い、歩行に支障をきたすこともあります。
リスクファクター
・足のアーチが崩れている
・長距離、下り坂、凸凹した路面を走る。
・体重増加、肥満
・下腿後面の筋肉が固い
・アーチ形成できない、柔らかすぎる底の靴を履いている。
過去には踵骨棘が原因と考えられていましたが、
研究が進みこれが原因でないということがわかりました。
症状
痛みが伴い歩行に支障をきたしますが、・朝、最初の一歩を踏み出す。
・立ったり、暫く座った後
・階段を上るとき
・激しい運動
・ウォーキング、ランニング、ジャンプ動作
といった動作で疼痛が増加する可能性はあります。
セルフチェック
※痛くないほうの足と比較します。・足の裏が痛い
・偏平足、高アーチ
・軽度の足の腫れ、発赤
・足の裏が硬い、アーチも硬い
・アキレス腱周囲の硬さ
アーチなどセルフチェックしにくい項目もありますので、
気になる方は専門に相談です。
治療
・疼痛軽減のためにアセトアミノフェン、イブプロフェンの処方
・足の裏のストレッチ
・就寝時に使う夜間副木
・1週間は休む
・アーチサポートができる靴を履く。
これらの治療法が上手くいかない時は以下のような方法を提供します。
・固定用ギプス(3~6週間の固定)
・オーダーメイドのインソール
・ステロイド注射
予後
保存療法でも症状は軽快します。期間は数か月から2年かかる場合もあります。
多くの症例では6~18か月で症状は軽快しているデータもありました。
予防
ふくらはぎ、足底の筋肉をストレッチする。
参考文献グレイBJ。腱および筋膜の障害ならびに青年期および成人のペスプラナス。で:Azar FM、Beaty JH、Canale ST、eds。キャンベルの手術整形外科。第13版 ペンシルバニア州フィラデルフィア:エルゼビア。2017年:第82章カダキアAR。かかとの痛みと足底筋膜炎:後足の症状。で:Miller MD、Thompson SR、eds。DeLeeとDREZの整形外科スポーツ医学:原則と実践。第4版 ペンシルベニア州フィラデルフィア:Elsevier Saunders。2015年:第119章McGee DL 足病治療 で:ロバーツJR、Custalow CB、Thomsen TW、eds。救急医療や急性期医療におけるロバーツとヘッジの臨床手順。第7版 ペンシルバニア州フィラデルフィア:エルゼビア。2019年:第51章シルバースタインJA、Moeller JL、ハッチンソン氏。整形外科における一般的な問題 で:Rakel RE、Rakel DP、eds。家庭医学の教科書。第8版 ペンシルベニア州フィラデルフィア:Elsevier Saunders。2016年:第30章