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【多発性硬化症】非薬理学的な介入方法のエビデンスについて

Sunday, January 3, 2021

医療基礎知識

今回は多発性硬化症の慢性疼痛に対する治療方法について

慢性痛の代表的な1つでもある多発性硬化症。

薬物療法での管理に関しては、多々研究がされておりコレがアレがと、いい悪いが判っていますが、非薬理学的な方法ではどうなのだろう?と気になること。

それらに対する研究結果を紹介します。

研究内容

MSの慢性疼痛の管理のため、異なる非薬理学的介入を調査した565人の参加者を含む10件のRCTを対象にしました。

評価された非薬理学的介入には、
・経皮的電気神経刺激(TENS)
・心理療法(電話の自己管理、催眠と脳波(EEG)バイオフィードバック)
・経頭蓋ランダムノイズ刺激(tRNS)
・経頭蓋直接刺激(tDCS)
・水療法(Ai Chi)
・リフレクソロジー

疼痛スコアと二次転帰(疲労、心理的症状、一部の介入における痙攣など)の改善された変化がありましたが、これらは研究内の方法論的バイアスによって制限されていました。

結論


pwMSの慢性疼痛の治療に幅広い非薬理学的介入が使用されているにもかかわらず、これらの介入の証拠はまだ限られているか不十分であるか、またはその両方です。pwMSの慢性疼痛の管理に対するこれらの介入の効果を正当化するために、堅牢な方法論とより多くの参加者によるより多くの研究が必要です。

まとめ 

このレビューからではどの方法が適するのか?ということについて結論は出ていません。

人によって好みだったりする部分に左右されるのであれば、自分に適する方法に巡り合うまで試行錯誤するしかないのかもしれません。

もし、非薬理学的な方法で検討されている方は当たりを引くまで頑張らないといけないのかもしれませんが、それらにアシストできる制度や介入があれば試しやすくはなるのかもしれません。

アレコレ試して治まらない痛みに対する感情には、辛さを考えたりもしますが、
現状の結論からではここまでしか。

良さげな研究結果があれば紹介します。


Amatya B、Young J、Khan F.多発性硬化症の慢性疼痛に対する非薬理学的介入。Cochrane Database of Systematic Reviews 2018、Issue 12. Art。番号:CD012622 DOI:10.1002 / 14651858.CD012622.pub2。

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