免疫機能の減少に対してL-テアニンの補充に効果はある?
運動選手は激しい運動を行うと免疫系の中でIL-10の減少が観察されました。
この減少を補うため、L-テアニンを補充するとどうなの?
L-テアニン
乾燥茶に含まれているアミノ酸の一種。
グルタミン酸の誘導体で、お茶のうま味成分の一つ。
臨床効果ではリラックス効果に作用することで知っているかもしれませんが、
血液脳関門を通過できる物質でもあるために精神に影響があると考えられています。
ちなみに血液脳関門とは免疫機能の一種なので、
この研究でこの部分に言及はしていませんでしたが、
この機能を活用している研究かと。
実験内容
ポーランドの漕艇選手に行った二重盲検試験で行っていました。
無作為に選ばれた150mlを6週間投与されていた内容です。
比較対照としては、Tリンパ球、細胞傷害性リンパ球、NK細胞、とILの各種で
比較をしていました。
結果
L-テアニンの摂取によって減少した細胞に対して有益な作用が見られていました。
細胞傷害性リンパ球の減少、Tリンパ球の増加が見られたことにも関わらずこの結果に。
高強度の運動において免疫機能の一部を消費しているため、
L-テアニンによるそれの補充というものには意味があるということでした。
但し、免疫系というのは飲んで数時間などで実感するか・・・というと
そういうものでもないので、飲み続けるモチベーションが出るのかどうか?
という所でしょうけど。
運動ガッツリやっているけど、何故か感染症などにかかりやすい・・・
病院では血液検査に異常はないのに・・・というシチュエーションで
飲んでみようかな?自分ならと、想像しました。