今回は減量とラズベリーケトンについて
ラズベリーケトン、赤ラズベリーは脂肪燃焼効果がある!とされていて米国などでは宣伝もされている成分だそうです。
しかし、それに関してエビデンスは無いとされていますが、発表されている内容はどのようなものなのか?を紹介します。
エビデンスについて
高脂肪食を与えられたマウスでは、ラズベリーケトンを含まない同じ食餌と比較して、ラズベリーケトンの補給により食物摂取量と体重が減少しました。
体重減少に対するラズベリーケトンを含む栄養補助食品の効果を調べたランダム化比較試験は1つだけです。
この試験では、21〜45歳の太りすぎの70人の男性と女性(BMI> 27)が、プラセボまたは減量製品であるPrograde Metabolism™(METABO)。
この製品には、ラズベリーケトン、カフェイン、ビターオレンジ、生inger、ニンニク、カイエン、L-テアニン、コショウ抽出物の独自のブレンド2,000 mgが、ビタミンBとクロムとともに含まれていました。
8週間の研究中、参加者はカロリー制限の食事(1日あたり推定カロリーよりも約500カロリー少ない)に従い、中程度の運動(週3日60分)を行いました。
プラセボ群と比較してメタボを投与された患者は、大幅に多くの体重(プラセボの0.4kgに対して1.9kgの平均損失)と脂肪量を失いました。
ただし、70人の参加者のうち25人が研究から脱落し、研究を完了した45人の参加者についてのみ結果が報告されました。(つまり、著者は治療意図分析を完了しませんでした)
Cotten BM、Diamond SA、Banh T、Hsiao YH、Cole RM、Li Jなど ラズベリーケトンは、高脂肪食を与えられたC57BL / 6マウスの食物摂取量を減らすことを超えて、肥満を減らすことができません。Food Funct 2017; 8:1512-8。[ PubMed abstract ]
POINT
・効果のあったラット実験で投与されていた量をヒトで試した実験はないとのこと。
・有効性や安全性に関しては不明な点が多すぎる。
まとめ
統計学上でも不明な点が多いことと、副作用に関してもはっきりとしたことが言えない内容ですので、効果があるのかどうかをどう捉えるのか判断が難しいところ。
実験結果で僅かな人数でも効果があったから効果がある。と捉える人もいるのかもしれませんし、エビデンス上有意性ははないため効果がないとも言えます。
私としては"待ち"な栄養補助食品かと。