今回は免疫とホルモンバランスについて
マッサージは多くの健康目的で使用されていますが、
それが生物学的レベルでどのように機能するかについては
ほとんど知られていません。
Journal of Alternative and Complementary Medicineに掲載された
最近の研究では、体のホルモン反応と免疫機能に対する
1回のスウェーデン式マッサージ療法 - ロングストローク、混練、
深い円運動、振動、タップによるマッサージの効果 - が調べられました。
職業上マッサージ療法も使うので、この可能性は知っておくべきこと!
と思って取り上げました。
この実験は
・53人を対象にし、スウェーデン式マッサージと軽いタッチと無作為に振り分けました。・45分間介入を行い、事前に採取した血液から以下の点を比較しました。
リンパ球、バゾプレシン、コルチゾル、炎症性サイトカイン
結果
結果としてはマッサージで介入したグループはコルチゾルとリンパ球以外の数値は有意に減少したようです。
何故このようなメカニズムになったのか、までは言及されてはいませんが、
短時間の介入で免疫系に影響することはわかりました。
まとめ
このことから、マッサージにより免疫が向上する。というと語弊を招く数値結果なので何らかしらの障害で免疫系が生理的な状態より減少している時の回復に役に立つ
可能性があることがわかったということでした。
こういった面でマッサージの効果があるのであれば、
機械的損傷を治すだけではない、
というマッサージの効果に期待しても良いのかも知れません。
しかし、研究の質は低いのでそれ目的よりは、そんな効果もあるのかもね?
ぐらいなお気持ちで。
Rapaport MH、Schettler P、BreseeC。健常 人の視床下部 - 下垂体 - 副腎および免疫機能に対する1回のスウェーデン式マッサージの効果の予備的研究。 代替および補完医学のジャーナル。; 16(10):1〜10。2010年