今回はトランスジェンダーが抱える医療サービスの問題について
昨今トランスジェンダーの認知が向上し、周囲にも既知なものとなってきました。
しかし、問題としては認知が向上したということは、同じく偏見に対する考えも出てきているということが予想され、トランスジェンダーの問題を抱える人々の医療サービスが提供されることに障壁が出てくることも考えられています。
紹介する論文では、この問題について「考察」されているだけで、
解決策を実験している研究はまだ発表されていないようです。
スティグマ
まず1つ目の問題として挙げられるのは、「構造的な偏見」ということ。
社会的なシステムなどにより、性別で区分けされているサービスが当てはまらないトランスジェンダーの人は、スムーズにこれらが提供されることがない。
あるいは、己のアイデンティティを否定されサービスを受けなければならないという状況もあるようです。
医療自体は、これらの問題を解決するための手段として用いられるため、
社会などのシステム上での偏見がこの問題を生む理由として挙げられます。
対人
人は異質なものを受け入れられる人とそうでない人がいます。
トランスジェンダーの人々は家族すら受け入れてもらえないという状況も多々あります。
実際にこれらの偏見から、性的暴行などの実質的、精神的な被害も報告されており、
トランスジェンダーの人々はこれらのリスクも抱えているということになります。
医療現場でも
6000人のトランスジェンダーの人を調査した結果では、28%の人が医療現場での嫌がらせを、19%が診療拒否を、2%が医療現場で暴行を受けるという信じがたい事実もあります。
直接的な健康影響は
上述した内容もありますが、
・ストレスによる精神障害の発症リスク
・コルチゾルなどのホルモンが過剰に分泌される
・慢性的なストレスより高血圧や糖尿病などのリスクも上がる
といった懸念がされています。
対処方法
これには方法として、個別に対応し訓練していくしかない。ということしか記述されていません。
日本の場合は性教育すら満足になされていないと言われていますので、
トランスジェンダー問題の対応も遅れるのではないのでしょうか?
これらを解決するにはコミュニティを作成し、参加者を募りフォロワーを増やす。
という活動を行うべきであるとも書かれていました。
うん。これには賛同です。
まとめ
トランスジェンダー問題はマルチレベルでの介入が必要にはなります。
誰か1人が、ということも必要ですがコミュニティなどで広まっていくしかないのでしょうね。
実質日本の場合、一般市民間で流行ったものを後から真似して始める傾向もありますので。
そして、トランスジェンダーについて書いているとKeiSも?と言われることはあります。
写真は加工アプリで撮った女装したものですが、普段の装いで女装はしたことがありません。
しかし、幼少より女性が髪を伸ばしアクセサリーなどを身に着けていいのに、男性は丸坊主にしてアクセサリーなど厳禁という日本の変なマナーとやらに反発し続けています。
そんな面もあるので、少しはそういった方面もあるのかもしれませんが、
恋愛対象などは女性なので、そうとも言えないと。
それにしても医療現場で問題が起きていることに驚きました。
https://doi.org/10.1016/j.socscimed.2015.11.010