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【弱視】アイパッチと薬物療法のエビデンスについて

Thursday, December 31, 2020

眼科

今回は弱視に対する介入について

弱視は視覚経路に異常を伴わず、片眼、両眼の視力異常が起きる障害のこと。

通常であれば、視力は眼鏡の装着で矯正されるものですが、
弱視になると眼鏡での視力矯正の期待はほぼ出来ません。

私も眼鏡屋でアルバイトしていた時は、
どんなに検眼しても改善しないあの人は弱視でした。ということがありました。

では、弱視に対する介入の研究を紹介します。

研究内容

6か国(中国、インド、イラン、アイルランド、スペイン、米国)で実施された合計1177の弱視の7つの試験を含めました。

6つの試験(バイアスのリスクが低い2つ)からの証拠は、視力の改善においてアトロピンのペナルティが従来の閉塞と同じくらい効果的であることを示唆しています。

5週間(1行の改善)から10年(3行を超える改善)まで、評価されたすべての時点で視力の同様の改善が報告されました。

24か月後、両群で追加の改善が見られましたが、閉塞を受けた患者とアトロピン療法を受けた患者との間には有意な差はありませんでした。
オクルージョンとアトロピンのペナルティ化グループの間で、眼のアライメント、立体視力、または健全な眼の視力に差は見られませんでした。

アトロピンは、アドヒアランスと生活の質に関連していましたが、治療と光を必要としない健全な眼の視力の軽度の低下という点で有害事象のリスクも報告されていました。

結論


従来の閉塞とアトロピンによるペナルティの両方により、弱視の眼の視力が改善されます。アトロピンのペナルティは、従来の閉塞と同じくらい効果的であるように見えますが、改善の程度は分析した試験間で異なりました。

まとめ 

従来の閉塞?と思われたかと。

アイパッチとも呼ばれ、片眼だけの弱視の場合は視力が正常な方の目に見えなくするための閉塞物(眼帯など)を装着し、視力が低い方の目をしっかりと見えるように訓練する方法です。

訓練なので馴れてしまえば良いのですが、最初は生活が不便になることこの上なし。

ほぼ同様の効果が期待される薬物療法では、今回の結果として従来の方法と変わらないぐらい。とされています。

しかし、研究自体のバイアスがあるため、薬物療法のデメリットとメリットを考慮し実践していく必要はあるようにも思えます。


李T、Qureshi R、テイラーK.弱視のための従来の閉塞対薬理学的罰則。系統的レビューのコクランデータベース2019、第8号。番号:CD006460。DOI:10.1002 / 14651858.CD006460.pub3。

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