今回紹介するのは、身体活動と睡眠に関する心理分析についてです。
今までのほとんどの論文からは、
心を作るのは体から
体を作るなら動かそう
ということが書かれているものが多くて、
人間は「いっぱい食べて、いっぱい動いて、いっぱい寝よう」
と言えるような生活が理想とされることを書いてきました。
それについて今回紹介する論文では、最も重要視したら良い!というもののヒントが書かれている論文を紹介します。
どんな研究か?
この論文は864人の学生に対し、自己申告制のアンケートを10か月間にわたり前向きに調査したものとなります。学生たちには身体活動に関するアンケート内容になりますが、
それには彼らの信念、幸福度などを測るような質問も含まれていました。
睡眠と幸福の関係性
結論としては、身体的な健康と幸福度の相関がみられるのは、「十分な睡眠をとっている」と答えた学生たちでは、健康と幸福度が高いアンケート結果となりました。
但し研究の限界点として記述されているものもありました。
それは自己申告制のアンケート方式で確認している幸福度なため、
良い記憶を想起しやすい心理状況にある回答には偏りがあるかもしれない。
ということ。
別の論文では、十分な睡眠をすることは記憶の想起などに関連していることも示唆されているものもありましたので、偏りはあっても関係はするようにも思えました。
幸せの定義
幸福度というものは人によってそれぞれです。仕事が忙しすぎて充実しているように感じている人
家族が健康で苦労はあるけど、幸福と感じる人
お金だけ充実しているから、人間関係に問題があっても幸福と感じている人
本当にそれぞれだと思いますが、あくまでも心理的な分析の中では、
お金や仕事、健康ではなく睡眠の質というものを重要視した方が良さそうな結論が出たこの研究。
全文読みたい方はコチラから(R)
ショートスリーパーな私は、睡眠に不満はなかったのですが、日中眠たくなることが多くて集中できない環境になることがありました。
柔道整復師の免許を取得するための専門学校生活では、睡眠の質を向上させることを重視し、成績も上位を維持できるようになりました。
その時には睡眠の質が変わったから勉強などが捗っていたという自覚はありませんでしたが、こういった論文や心理学を本格的に調べ始めてからはよく理解することができました。
医療関係者は不眠になりやすいですが、睡眠の質にはとことんこだわりましょう。