今回は診断(ダウン症)の結果をSMSやMMSで配信した場合について。
このブログは、医学と健康に関して後悔しないような選択肢をとってもらうために、 科学的根拠の高い論文などを紹介し、それをどう使っていくべきなのか?を私が解説・提案していくブログです。 メールアドレスでの登録も宜しくお願い致します。
正直、このシステムを健康診断でやって欲しいもの。
一般健康診断など郵送で送られてきますよね?
あれってどうにかならないかと思っていました。
紙だとかさばるし、
医療施設からしたら送付する作業なども含めてそれらを電子化できれば便利じゃないですか?
これらのことを検証している論文の結果がありましたので、紹介します。
論文の内容は?
2782人の参加者を含む1件のランダム化比較試験を含めたレビューになります。
この研究では、フォローアップの予約の前に結果を速やかに報告することによって、
ダウン症の出生前の生化学的スクリーニングの結果を待っている女性の不安を軽減することにおける携帯電話のメッセージングの効果を調査しています。
この調査では、回答者が特定の瞬間にどのように感じるか(状態不安)を記述するための尺度(20〜80ポイント、より高いスコアはより高い不安を示す)を含むSpielberger州特性不安インベントリー(STAI)を使用して健康転帰を測定しました。
バイアスのリスクが高い研究では、テキストメッセージによってテスト結果を早く受け取った女性は、まだ結果を受け取っていない女性よりも平均不安スコアが2.48ポイント低いことがわかりました。(95%CI - 8.79〜3.84)
結果が早く血清陰性検査結果を受けた女性は、対照群の女性よりも平均不安スコアが5.3ポイント低かった。(95%CI - 5.99から-4.61)
血清陽性の検査結果をテキストメッセージで早く受け取った女性は、対照群の女性よりも平均不安スコアが1.2ポイント高かった。(95%CI - 3.48から5.88)
含まれた研究の偏見、および証拠が1つの研究だけから来るという事実。
この研究では、患者の満足度、有害事象、費用など、その他の興味深い結果については報告されていません。
結果は?
結果からすると、メールなどによる診断結果の受け取りでも不安感を減らすかもしれません。という根拠の低い結果がでていました。
それと比較すると、陽性とメッセージを受け取った人は不安感が1.2ポイント上がるという結果に。
良し悪しはあるのかもしれませんが、携帯という普段持ち歩くものに不安の要因が付きまとっていることが原因?
定かではありませんが、これらの結果があったとしても私としては電子化を進めて頂きたい!というところ。