今回紹介するのは、どれぐらい脂肪分を摂取すると体重に影響するの?
このブログは、医学と健康に関して後悔しないような選択肢をとってもらうために、 科学的根拠の高い論文などを紹介し、それをどう使っていくべきなのか?を私が解説・提案していくブログです。
食べ過ぎたら太る!ということは当然ですし、食べる量を減らしていっぱい運動すれば痩せる!ということも至極当然です。
ですが、どれぐらいの目安でそれは変動するのか?
ということを知っていれば食事のコントロールはもっと簡単になると思います。
そう、トレーナーなどは安易に食事のバランスを!と言ってきますが、
実際にどうすればよいのかまで具体的に指導できる人は少ないです。
毎日画像を送信して答え合わせをしながら食事をするのも中々ストレスになる私としては、食事の管理の大枠を教えてもらえれば後はやるから!ということで私に都合の良い研究がありましたので紹介します。
この試験では
・無作為化介入試験、
・小児(24ヶ月以上)、若年または成人、
・通常または中等度の脂肪食と比較して低脂肪に無作為化された。
・多因子性ではない
・少なくとも6ヵ月後に体重または体脂肪の測定値を評価した。
研究者らはベースライン時の脂肪からのエネルギーの割合を評価し、少なくとも1年後の体重または肥満との関係を評価する。
子供、若者および成人におけるコホート研究も含めた。
32件のRCT(約54,000人の参加者)と25人のコホートからのデータを含めた。
成人の場合総エネルギーのうち、脂肪分を少ない割合で食べることは、
小さい減量効果があるというRCTからの一貫した証拠があります。
これはほとんどすべての含まれた研究で見られ、感度分析に対して非常に抵抗力がありました。(通常の食事と比較して)
脂肪分を少なくし食べることの効果は1.5kgの平均体重減少であるが、
より大きな体重減少はより大きな脂肪減少から生じるものです。
体重への影響の大きさは経時的に変化せず、ボディマスインデックス(BMI)の減少によって反映されます。(約0.5 kg / m 2、95%CI(−0.7 ~ − 0.3)
および胴囲も減少した。(−0.3cm、95%CI −0.6 〜 − 0.02)
小児および成人を対象としたコホート研究では、総脂肪摂取量とその後の体重、
体脂肪の増加または体脂肪の変化の測定値との間の関係は示唆されていません。
しかし、脂肪摂取量の減少が、中高年成人ではなく中高年成人の体重増加の最小化、および最も妥当性の高い小児コホートにおけるBMIの変化に関連しているという示唆がありました。
フーパーL、Abdelhamid A、Bunn D、ブラウンT、サマーベルCD、Skeaff CM。総脂肪摂取が体重に及ぼす影響 系統的レビューのコクランデータベース2015年第8号。番号:CD011834。DOI:10.1002 / 14651858.CD011834。
そうです。減らしたのでBMIと胴囲にはしっかりと変化が出てきていました。
体重はそこまで、という。
では、研究ではどのぐらい脂肪分の摂取を抑えさせたのか?
それは総摂取エネルギーの30%分を上回らないようにするというものでした。
30歳代の男性の基礎代謝で計算した場合ですが、
おおよそ1,530kcalが基礎代謝になります。
つまりは脂肪分は459kcalを上回ると30%を超えてしまいます。
牛バラ肉だと100gで50kcalは脂質が摂取できるようですので、
案外コントロールは難しくないようにも思えます。
但し、脂質は一部調味料やクリーム類にも入っていますので、
しっかりとコントロールしていないとオーバーしてしまったりします。
体脂肪は1kgを落とすために7,200kcalを消費させないと落ちません。
60kgの人が3.3kmを50分で歩いて158kcalの消費なので、
そういうことですよ。
巷では色々なダイエット方法が言われており、カロリーを否定する方法や塗るだけ、飲むだけなどの非科学的だったり怪しいものが散乱しています。
54,000人分の統計的なデータからは摂取を気を付けて運動しようね!ということがわかりましたので、よいエクササイズライフを!!