今回はアレルギー性鼻炎と喘息の治療について
アレルギー性鼻炎と喘息というのは、治療の中で共通している点が多いため、
同じ薬物を用いて治療されることが多いそうで。
その中で、鼻腔内コルチステロイドの有効性を調査している研究結果を紹介します。
研究内容
・477人を対象とした14件の試験が含まれた。
・喘息の結果のメタ分析では、喘息におけるINCSの統計的に有意な利点を示すことができませんでした。
・ただし、症状スコアと1秒の強制呼気量については、傾向はINCSの有益な効果を支持します。
喘息症状スコアの場合、標準化された平均差は0.61。
1秒間の強制呼気量のメタ分析では、標準化された平均差0.31。
結論
鼻腔内コルチコステロイドは忍容性が高かった。INCSは1秒で喘息症状と強制呼気量を改善する傾向がありましたが、結果は有意に達しませんでした。鼻腔内および気管支内コルチコステロイドの組み合わせは、さらに研究が行われるまで、現在の臨床診療であり続ける必要があります。
まとめ
スプレー型の薬剤を思い出して貰うと良いです。
それによって喘息の症状が改善するのじゃね?というものでしたが、
結果的には有意差があるものではなかったとのこと。
ということは、アレルギー性鼻炎に対しては期待できるかもしれませんが、
喘息の対処となると別の話を考えたほうが良さそうで。
薬のアップデートが先か、別の療法で対処することの方が良いのかは言い切れませんが、
現状そういった結論となりました。
Taramarcaz P、ギブソンPG。喘息と鼻炎が共存する人の喘息制御のための鼻腔内コルチコステロイド。Cochrane Database of Systematic Reviews 2003、Issue3。アート。番号:CD003570。DOI:10.1002 / 14651858.CD003570。