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【テニス肘】治療法のエビデンスについて

Tuesday, December 22, 2020

整形外科

今回はテニス肘とゴルフ肘の治療法について。

お困りになられる方が多いこれらの疾患について、最も適している方法は何ぞや?
ということをご存知頂くと、日常生活の復帰にも役立つかと思います。


治療方法について

これまでに行われた研究によると、以下の治療法が役立ちます。
  • ストレッチと強化のエクササイズ
  • 腕と手首の筋肉ストレッチと強化する特別なエクササイズ(非常に簡単にできます。)

  • 手動療法
  • これには、能動的および受動的な運動、そしてマッサージを含みます

  • 鎮痛剤
  • 非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)が選択されることが多いということ。

  • 注射剤
  • ステロイド注射剤。

  • 超音波治療
  • この治療により組織が温まり、血液の循環が良くなります。

症状を軽減するための主な治療法は、
通常ストレッチ運動と強化運動の組み合わせです。
NSAIDは短期治療の選択肢です。


あまり効果がない or 根拠性に乏しい方法


  • ブレース / 包帯 / サポーター
  • これらは肘のまわりまたは前腕の上に着用され、筋肉を緊張させます。

  • 注射
  • ボトックス、ヒアルロン酸、自家血液(体自身の血液)などの注射。

  • 体外衝撃波療法(ESWT)
  • 装置は皮膚を通して組織に伝達される衝撃波または圧力波を発生させます。
  • これは、組織内の血液の循環を改善し、治癒過程をスピードアップすると考えられています。

  • レーザー療法
  • これも血液の循環と体の細胞代謝を刺激すると考えられています。

  • 経皮電気神経刺激(TENS)
  • TENS装置皮膚を通して電気インパルスを神経系に伝達します
  • これらは痛みの信号が脳に届くのを防ぐと考えられています。

  • 鍼治療
  • 鍼治療の針は腕の表面の特定の位置に挿入されます。
  • この方法の目的は痛みを最小にすることです。

  • 冷却
  • ひじは定期的にアイスパックで冷やされています。

  • マッサージ
  • 「横摩擦マッサージ」と呼ばれるマッサージ技術は、テニス肘とゴルファーの肘の治療によく使用されます。
  • それは1本または2本の指の先端を使って、腱と筋肉に適用されます。

  • 手術
  • さまざまな手術アプローチが使用されます。
  • それらのほとんどは、前腕の筋肉の一部を切り離すこと、
  • または痛みの信号を伝える神経を分離すること。


まとめ

最も選択される方法としては、ストレッチと筋力トレーニングということでした。

この方法は痛みが酷くても、最小限で行う運動なため最中に痛みを増悪させるリスクは低いとされているものです。

また、腕に力を入れないように休める。という戦略も有用です。

しかし、これらの方法は時間が掛かる(1~3か月)ものなため、それでは困る方はNSAIDsのような投薬治療に頼る選択肢もあります。

どちらにせよ、専門医を受診しないとわからなかったりすることがしばしばですので、
おや?と思ったらご相談を。


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