今回紹介するのは、頭痛と酸素療法について。
このブログは、医学と健康に関して後悔しないような選択肢をとってもらうために、 科学的根拠の高い論文などを紹介し、それをどう使っていくべきなのか?を私が解説・提案していくブログです。
研究方法は片頭痛または群発性頭痛を有する参加者において、
HBOTまたはNBOTを互いに、他の積極的療法、プラセボ(偽)介入、
または治療なしと比較しているランダム化比較試験からレビューしています。
このブログは、医学と健康に関して後悔しないような選択肢をとってもらうために、 科学的根拠の高い論文などを紹介し、それをどう使っていくべきなのか?を私が解説・提案していくブログです。
片頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛とありますが、時に酷く生活の質を著しく低下させます。
片頭痛は女性の最大18%が罹患すると言われていますが、
群発性頭痛は人口の0.2%が罹患する僅かな症例しかない1つの病気です。
頭痛には多数の予防療法が利用可能な状態です。
高圧酸素療法(HBOT)は、1気圧を超える環境圧力での100%酸素の治療的投与であり、
一方、常圧酸素療法(NBOT)は、1気圧で投与される酸素である。
これは、2008年第3号に「片頭痛および群発性頭痛のための正常圧および高圧酸素」というタイトルで発表された、オリジナルのコクランレビューの更新版を参照にしています。
この研究では、片頭痛と群発性頭痛の治療と予防における、
常圧酸素療法(NBOT)と高圧酸素療法(HBOT)の有効性と安全性を検討することです。
常圧酸素療法(NBOT)と高圧酸素療法(HBOT)の有効性と安全性を検討することです。
研究方法は片頭痛または群発性頭痛を有する参加者において、
HBOTまたはNBOTを互いに、他の積極的療法、プラセボ(偽)介入、
または治療なしと比較しているランダム化比較試験からレビューしています。
209人の参加者を含む11件の試験を含めました。
5件の試験(103人の参加者)が急性片頭痛についてHBOTと偽の治療を比較し、
3件の試験が群発性頭痛について擬似の治療または酒石酸エルゴタミンと比較し、
2件の試験が群発性頭痛についてHBOTを評価した(29人の参加者)、
5件の試験(103人の参加者)が急性片頭痛についてHBOTと偽の治療を比較し、
3件の試験が群発性頭痛について擬似の治療または酒石酸エルゴタミンと比較し、
2件の試験が群発性頭痛についてHBOTを評価した(29人の参加者)、
1件の試験(56人)参加者は頭痛の混合グループについて偽物とNBOTを比較した。
バイアスのリスクは、これらの試験を通してかなり異なりましたが、
一般的に試験の質は低から中程度なもの。
結果として、HBOTが偽療法と比較して片頭痛を軽減するのに有効であった。
(リスク比(RR)6.21、95%CI 2.41〜16.00; 58参加者、3試験)
HBOTが片頭痛の発症を予防したり、悪心や嘔吐の発生率を減少させたり、
あるいは救急薬の必要性を減らすことができるという証拠はありませんでした。
HBOTが群発性頭痛の終結に効果的であるという証拠はなかった。
(RR 11.38、95%CI 0.77〜167.85; P = 0.08)
NBOTは、1件の小規模試験での偽手術と比較して群発性頭痛の終結に有効であった。
(RR 7.88、95%CI 1.13〜54.66)
他の小規模試験でのエルゴタミン投与よりも優れていなかった。
(RR 1.17、95%CI 0.94〜1.46; P = 0.16)
酸素による治療が成功した攻撃の割合に統計的に有意な差があることが報告された。(150のうち117の攻撃がNBOTで治療に成功した(78%))
これ3つの試験を通して一貫している回答が得られており、
頭痛の75%以上がNBOTに反応する可能性が高いことを示唆していました。
HBOTまたはNBOT中の重篤な有害事象は報告されていない。
片頭痛および群発性頭痛の治療および予防のためのBennett MH、French C、Schnabel A、Wasiak J、Kranke P、Weibel S. Normobaricおよび高圧酸素療法。系統的レビューのコクランデータベース2015年第12号。番号:CD005219。DOI:10.1002 / 14651858.CD005219.pub3。
上記には記していませんでしたが、HBOTに関しては1時間前後、NBOTは30分前後を1回の介入で行っており、1週間後の頭痛の回数などで結果を示しています。
頭痛の種類によっては有効となる結果がありますので、頭痛がある。という方が実施される場合はまず専門家ら頭痛の種類を特定してもらう必要があります。
頭痛の種類は痛み方などで判断できることもありますが、自分自身の痛みというものは自己バイアスにより過度に表現されることも少なくありません。
第3者から判断されることも必要かと思います。
そして、HBOTに関しては備え付けてある設備は医療施設に多く、
それを目的として通う必要が出てくるため、NBOTよりも気軽には通えないかもしれません。
NBOTは所謂酸素カプセル的なものですので、気軽には利用できますが専門性のある人間が常駐していないこともあるため、緊急時の時への対処が遅れることも懸念になります。
もし、ご利用を検討される際は専門医からの紹介があると利用しやすかったりする気持ちになりますので、一度相談されてみることが良いかと。
閉所恐怖症や耳に問題があったりすると利用しづらいものですが、
一時期の人気でこういった治療方法を検討してみることも頭痛を解決する1つだと。
ただ、NBOTを利用する際は利用金額が一番ネックになることかと。
私自身が知っているかなり良心的なところだと、1週間毎日通っても1万円もかからないところもありますが、場所が遠い・・・という。