今回は膝の装具について。
膝が痛い、痛くなくとも痛めた時にはサポーターなどを着けるモノ。
と思われる方も多くいらっしゃるかもしれません。
それはスポーツ選手などが着けている場面を見かけることがあったりするからです。
痛めている方はその効果のほどを身をもって経験されているかと思いますが、
痛めたことがないとあれってどうなの?と思われるかと。
実際には、私自身も膝を痛めたことがありませんので、
あれを着けてみて効果を感じるということはありません。
ではでは、実際にどうなの?と気になるところを研究にて調査しているものがありましたので、紹介します。
研究の内容は?
合計210名の参加者を含む2件の試験が含まれた。
どちらの試験もパフォーマンスに偏りのリスクがある程度ありました。
1つの試験には4つの介入グループがあり、他の試験には3つありました。
ある試験では、平らな中敷(対照群)と比較した場合、足の装具は膝痛の6週間でより良い結果を示しました。
(全体的な改善を伴う参加者:リスク比1.48、95%信頼区間1.11〜1.99)
装具群の参加者は、平らな中敷群と比較して有意に軽微な有害作用(例えば、こすり、水ぶくれ)が報告されました。
(リスク比1.87、95%信頼区間1.21〜2.91)
装具+理学療法対理学療法単独のそれらの比較における両方の試験は、膝の痛みまたは機能において2つの介入群の間に統計的に有意な差を見いださなかった。
膝の痛みの結果の結果は、足の装具と理学療法の間に有意差を示さなかった。
理学療法グループの参加者はファンクショナルインデックスアンケートについて一貫してより良い結果を得たが、これらの結果の臨床的関連性は不明である。
ホセインM、アレクサンダーP、バールズA、JobanputraP。成人の膝蓋大腿痛のための足装具。系統的レビューのコクランデータベース2011年第1号。番号:CD008402。DOI:10.1002 / 14651858.CD008402.pub2。
結論は?
この研究結果では、装具・中敷き・理学療法という比較がされていましたがそれぞれの差は見られていないということ。
まとめ
装具を装着した場合ですと6か月で良かったという結果もあるようですが、
なかなかに期間も経っているため、結果的には良くとも装具のおかげかは疑問に。
着けて皮膚のトラブル以外での有害な報告はないため、
着けることを否定はしませんが、肯定もし辛い結果に。
ひざ痛の原因にもよるのでしょうが、短期的な改善法だと限られてくる現状があるのかと思われます。
半年以上の長期的な期待ですと、方法は色々と出てくるためどのぐらいの期間で治したいのか?ということを重要としなければならない問題なのでしょう。
今回の研究結果からだと、装具>中敷きということでした。