KeiS a medical professional

This is a blog about the scientific basis of medicine. A judo therapist reads research papers for study and writes about them.

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【心理学】顔写真を魅力的に演出するテクニック

Thursday, December 24, 2020

心理学

今回は顔の魅力について

写真や画像などの2D環境に限定されるものになります。

紹介する研究では心理学的な観点から、人の顔の画像を見せるときにどのような工夫をすれば魅力的に捉えられるのか?

ということについて研究されています。

研究内容

・ウィーン大学の学生60人を対象にした。

・グレースケールの顔写真96枚を見せ、画像軸を0°、90°、180°反転させたパターンのうちに魅力を感じる画像を調査

・60cmの距離でディスプレイに映し出された画像を0~5のリッカート尺度にて測定。

結論

多少な変化ではあるが、男女の写真のうち0°で写し出された写真の魅力を感じないほど、反転された画像の魅力は高く感じるという傾向に。

研究者のコメントは

我々の結果は、顔の魅力が最適レベルから魅力を低下させる(魅力のない)特徴を考慮することによって評価されるという最初の兆候を示しています。したがって、顔は最初に「魅力のない」勾配で判断される場合があります。顔の知覚がますます損なわれたときに何が起こるかを見るためのツールとして、回転と反転を採用しました顔が反転または回転すると、魅力のない要素はそれほど簡単に検出できず、見過ごされてしまい、評価が高くなります。知覚者は、魅力から逸脱し、顔の魅力の評価を減らす特性を探します。顔の魅力の評価は、そのような逸脱する特性に基づいています。

まとめ 

瞬間的にも魅力がある。と演出するなら、視認性を下げるというテクニックが有用かも?というものでした。

反転させると魅力と感じやすくなる傾向となっていましたが、同時に顔の認知性は低下していました。

通常、目や鼻、口、顔の色調などで魅力を判断したりしていますが、
反転することで認知性が下がるため魅力に感じやすくなる。ということに。

正面写真に限定はされている内容なので、どのような場面で使うべきなのか?ということについては限られてきますが、SNSなどで魅力的な演出をする際に使ってみても???

まぁ画像加工や化粧などの演出は視認性を誤魔化す。ということで使えば魅力を感じやすくなる気持ちもわからなくは・・・

https://doi.org/10.1016/j.actpsy.2017.05.005

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