KeiS a medical professional

This is a blog about the scientific basis of medicine. A judo therapist reads research papers for study and writes about them.

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【老化】足首の発達と老化の原因について

Sunday, December 20, 2020

整形外科

今回紹介するのは、足関節複合受容器の年齢による変化についてです。

このブログは、医学と健康に関して後悔しないような選択肢をとってもらうために、 科学的根拠の高い論文などを紹介し、それをどう使っていくべきなのか?を私が解説・提案していくブログです。


足関節複合受容器とは?

お察しの通り足首の動きに対して、どのように動いているのか?どの程度の曲がり具合なのか?曲がったことに対してもとに戻る働きを発する受容器だったりします。

イメージしやすくしてもらうと、この受容器の機能が落ちてくると、簡単に足首を捻ったりしてしまいます。

この受容器についてどのぐらいでピークの年齢に達するのか?
どのぐらいから機能が下がり始めるのか?

ということを研究している論文が発表されていました。


はい、イメージ通り年齢を重ねると機能は落ちていきます。

研究は6グループの118人の男性、手、足とも右利きの様々な年齢層の方を集めました。

参加者は立位の状態でアメダという測定方法で測定した結果、
足首の受容器のピークは20~25歳ということがわかりました。

視力や聴力に遅れ発達するため、足首の機能が最も高い年齢層は20歳代前半ということになりました。

ちなみにこの受容器の発達には認知機能や脳の感覚運動処理能力が関与していることも示唆されていました。

年齢が重なってくるにつれ、足首の受容器は機能低下していきますが、
その理由とされているのは神経系の変化とされています。

高齢になると、注意力、記憶力、認知機能が低下するため、併せて足首の受容器が機能低下するという考察がされています。

高齢になると転倒しやすくなる理由の1つですね。

また皮膚の過敏性が低下するのも足首の受容器の機能低下と関連されています。

ちなみに性差は統計的には有用差はありませんでした。


出典元:(R)

メディカルトレーナーとして、スポーツ競技者など対応させてもらっていますが、
今の子供たちの足首の機能はあまり高いとは言われてはいませんが、それは個人差による。ということが私が介入している感想です。

神経筋トレーニングをやっていけば、足首の機能も発達していきますので、
捻挫をしやすいや、足首のグラつきなどを指摘されている人でも対処できる場合はあります。

勿論既往歴や遺伝性などの疾患を考えなければならない時もありますので、
メディカルチェックはするべきだとは考えていますが。

年齢を重ねていくと、これらの機能が落ちるのは何も運動機能だけではなく、
脳の認知機能も関連しているため、運動だけをしていれば良い!というわけでもありませんね。



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