今回はストレスで白髪になる?ことについて
白髪にまつわる話では賛否両論の意見を目にすることはありますが、2020年に発表されていた研究の1つでストレスから白髪になるというメカニズムについて紹介します。
※マウス実験の結果なので、へぇ~ぐらいで。
髪の色
私達の髪の色は「メラノサイト」という色素産生細胞によって決定されています。
このメラノサイトは、毛髪の毛包にあるメラノサイト幹細胞から作られます。
そして、加齢によってこの幹細胞は徐々に消えていくことも確認されています。
ストレスと白髪
マウス実験により、加齢によって減少する幹細胞は、ストレスによっても同様に減っていくことが確認されました。
このメカニズムは、交感神経の働きが関係しており、ストレスによりノルエピネフリンという化学物質が毛包に放出されていることを突き止めたためわかりました。
ノルエピネフリンはメラノサイト幹細胞に影響を与え、髪の毛の色素を作ることに障害が起きます。
この障害により髪の毛の色は、白または灰色となります。
そして、このストレスによるダメージでメラノサイト幹細胞に傷害が起きましたが、このダメージは永続的なものである可能性も示唆されております。
科学者はストレスによる体への悪影響の大きさを、改めて認識し直したそうです。
Zhang B、Ma S、Rachmin I、He M、Baral P、Choi S、GonçalvesWA、Shwartz Y、Fast EM、Su Y、Zon LI、Regev A、Buenrostro JD、Cunha TM、Chiu IM、Fisher DE、Hsu YC 。 自然。2020年1月; 577(7792):676-681。土井:10.1038 / s41586-020-1935-3。Epub 2020 1月22日。PMID:31969699。
まとめ
雑学と捉えた話ではありますが、白髪=禿げるということでもない話もあるため、ふむふむとなる話です。
ストレスに関しては、ストレスに晒されるのも溜まるのも仕方ありませんが、発散させる何かを身に着けるべきなのだろう、ということかと。