今回は不安障害と瞳孔について
今回の研究結果を実際に実践しよう!となると困難ではありますが、
個人的には興味深い内容でしたので紹介します。
研究の内容は?
27人の薬を使用していない不安患者と26人の健康なボランティアを含む合計53人の子供と青年(8〜18歳)が参加しました。
参加者は、メリーランド州ベセスダにある国立精神衛生研究所の施設内治験審査委員会承認プロトコルに登録しました。
若者と保護者は、それぞれ書面によるインフォームドコンセントと同意を提供しました。
子どもの精神医学的診断は、学齢期の子どもの現在および生涯版の情動障害および統合失調症の子供のスケジュールに関する親子報告書を使用して評価されました。(Kaufman et al。、1997)
参加者は、不安障害[全般性不安障害(GAD)、社会不安障害および/または分離不安障害]の基準を満たしているか、Axis I診断の基準を満たしていません。(健康なボランティア)
参加者とその保護者は、臨床症状を評価するアンケートにも回答しました。
親と子のレポートは、不安関連障害のスクリーン(SCARED; Birmaher et al。、1997)で取得され、最近の不安症状(親と子のレポートの平均)と感情反応指数(ARI; Stringaris et al。。、2012)過去6か月間の過敏性症状を評価する。(親子レポートの平均)
結論
私たちの人間の研究は、精神医学的に健康な若者と比較して不安のある若者は、
すべての注意散漫状態に対してより瞳孔の収縮を示すことを発見しました。
同様に、非ヒト霊長類のデータは、サルの扁桃体病変がすべての気晴らし状態に反応して瞳孔収縮に影響を与えることを示しました。
しかし、サルの所見は患者のそれとは反対の方向にあり、対照サルと比較して病変のあるすべての伸延器に対する瞳孔収縮は「少ない」。
比較的広いレベルでは、これらの結果は、感情的な注意を引くタスク中の扁桃体と関連回路が瞳孔反応に関係していることを示しています。
まとめ
不安症であると、瞳孔収縮が行われ幸福状態にあると反対の反応が出ることが示唆される実験結果です。
他人の瞳孔を観察するのは非常に困難であるため、
相手のことを理解したい!という人は他の兆候で察知することの方が容易かもしれませんが、瞳孔の状態もそれを把握することに使えなくはないですね。
目をしっかりと観察できる状態であれば、よりそれの予測は立てられますが、
神経の反射と脳の状態、感情の関連性があることが示唆された研究結果でした。
David Pagliaccio、Daniel S Pine、Ellen Leibenluft、Olga Dal Monte、Bruno B Averbeck、Vincent D Costa、瞳孔反応における種間の収束:非ヒト霊長類扁桃体病変を介した人間の不安の理解、社会認知および感情神経科学、第14巻発行6、2019年6月、ページ591〜599、https://doi.org/10.1093/scan/nsz041