KeiS a medical professional

This is a blog about the scientific basis of medicine. A judo therapist reads research papers for study and writes about them.

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【心理学】組織社会で成功したい人に向けな研究

Sunday, December 20, 2020

心理学論文

今回紹介するのは、職場での発言に対してです。

このブログは、医学と健康に関して後悔しないような選択肢をとってもらうために、 科学的根拠の高い論文などを紹介し、それをどう使っていくべきなのか?を私が解説・提案していくブログです。

職場で提案などを上司または組織のトップに発言する時はありますか?

職場の環境にもよりますが、風通しの良い企業では一般社員でも企画を提案するなどのことはあります。

そんな良い環境でも自分の提案次第では、発言が受理されずそれが続けば心理的にも辛くなってきます。

それが続くと、燃え尽き症候群になってしまうことも考えられるということに。

これは以前記事にしたので詳細はコチラから→

ではどのような言い方をすると代表や上司の心を掴むことができるのでしょうか?

こんな研究が行われておりました。

ミシガン大学ではDavid.M.Mayer氏によって行われた研究は、
こんなコメントから始まっていました。

「社員は組織を動かすために社会問題を考慮し、社会貢献になる内容を提案します」
「経済学などの実質的な話よりも、道徳のような社会貢献に関する話ははずみ、より効果的になる可能性はあります。」

Mayer氏は組織を動かすなら、数字や将来得られる利益よりも道徳的な内容を含んでいる方が好まれやすいということを言っていました。

調査では141人の働く成人にアンケートを実施し、組織にプレゼンする時はどのようなことを話しましたか?

対する答えでは、回答者の半数以上はモラルなどを重要視し、組織にプレゼンしたところ
上手く言った経験があると答えていました。

そしてモラルを重要視する際に気を付けるべき点は、組織の特性と一致した内容なのか?ということでした。

極端な例ですが、自動車メーカーが環境保全のために道路を無くしていこう!という打ち出し方はしないということです。

そして、別の調査では88人の管理職の人に社員から持ち出された環境問題についてどのように考え、認識しましたか?というアンケートでは

「問題に対する解決策を売れるようにした」
「ビジネスケースを作った」
「社員の主張と会社の理念が一致した」

という回答に。

具体的な行動例が挙げられており、管理職は社員を評価していたようです。

また別の調査でも社員たちが主張する意見により、トップは問題を解決するために時間や労力、資金を惜しみなく使う傾向にあるが、組織の意向と合わない主張に対しては何の効果もないということでした。

これらから、会社の意向と従業員たちが掲げる社会貢献に対する意識と解決する行動が一致した場合、相関して利益も増すという結果が得られていました。

わが社は社員の家族のために・・・というよりは、
貧困差を無くし、平等な教育を・・・
事故を減らし、遺族のために・・・(書いている時に思いついただけですが)

というように理念を掲げて会社の活動を発信していった方が良いという心理的な結果でした。


ここからは、あくまでも個人談ですが会社が従業員も家族のように、
家族の幸せは会社の幸せという組織では発言する人や発想にも偏りがあり、
第一に組織の利益、次に幹部が潤えば良いという会社を数社見てきました。

そして、会社の事業内容と一切関係のない社会貢献を打ち出している会社もあります。

それらに属した経験者といえば、キレイごと言っているだけだろ。
結局具体的に、貢献できるような活動しないじゃん。

という感想でした。


従業員として働いている方は、代表者や上司に提案する時は社会貢献などを一考に入れ話すと提案は採用されやすくなるようです。

具体的ではありませんが、50%以上の経験者が語る。という結果もあります。

そして、役職者でないと意見なんて通らないのでは?と思われる方にもこんな情報がありまして、下位の従業員でも道徳的な発言は多く受け入れられていたようです。

ボトムアップな会社だと行いやすいですが、トップダウンの会社でもできる可能性はあります。

但しトップによる・・・という懸念はありますね。


医療関係で言うと、幹部が推奨する方針が間違っていたとしたら、
エビデンスと社会貢献の点で提案すると、その意見は通りやすくなり発言したアナタの好感度も上がるかと。


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